関節の評価 | Aussie Physio (オーストラリアの理学療法)

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日本で理学療法士として働いた後

オーストラリアでPhysiotherapist (理学療法士)になるために渡豪

そんな日々の中での気づき

お久しぶりです。今日は関節の評価について少し書いてみたいと思います。

今日見ていた腰痛の患者さんのPAIVMと呼ばれる関節副運動の評価・治療を行っていた際の会話で、患者さんから「どうして痛いところがわかるの?」と聞かれました。

PAIVMとは、脊椎のFacet jointに対して、片側もしくは両側にP-A(Posterior - Anterior:後方ー前方)のプレッシャーをかけてあげることにより、関節のStiffness (硬さ)を評価、治療する手技です。

この手技は、基本的にFacet Jointの上から圧を掛けており、その上には多くの筋、関節包、靭帯、腱などが付着しており、一体どのStructure(構造)がこの関節を評価した際に制限しているのか断言するのは難しいと言われています。



僕ら理学療法士が徒手的評価を行う際にこれらの構造を考慮はしますが、それよりは動きを評価するなかで(例えばAROMであったりFunctional Testであったり)どこの部位に動きの制限が出ているのか大まかに予測を立て、そこから細かくPAIVMやPPIVMを行っていくというようになります。

僕が患者さんから聞かれてまず真っ先に浮かんだ答えが、患者さんが痛いかな?と思うところは必ずといっていいほど硬さがあります。Facet joint にP-Aの圧をかけると痛みが出ているところは、何か硬いものに対抗して押してる感じがあるのに対して、痛みがないところには関節の Give(少し沈む感じ)があります。

これは毎日患者さんに触れせていただいて、ようやくその硬さの違いがわかってきたかなぁってのが最近の現状です。ただ難しいのは、関節が硬いからそのモビライゼーションを行ったとしても、それが患者さんが訴えている痛みとはまた別のものという可能性もあります。また、関節のモビライゼーションを行う強度も、あまり痛みを生じさせ過ぎず、なおかつ硬さを取るという微妙なさじ加減は、もう練習しかないなって日々感じてます。

そんな感じで、毎日関節感じながら日々の臨床に取り組んでます!
それでは、みなさん週末楽しんでください。
月曜日からも一人でも多くの患者さんに貢献していきましょう⭐️