さくら(独唱)~ずっと大好きな人~ | YU-MEとChanson(シャンソン)

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酔いどれ歌うたいのネガティブライフ

 

 

この歌を録音していた時

どういう訳か泣けてきちゃって…

何度か録り直した。

 

 

 

それは拭いきれない

とても悲しい予感だった。

 

 

 

そして数日後

その予感は現実になってしまった。

 

 

 

満開の桜の日だった。

 

 

 

あれから2年。

 

 

 

時の経つのは早いね。

 

 

 

 

 

森山直太朗さんの曲から

”さくら (独唱)”

 

 

 

この時期になると

心の中に流れる曲のひとつです。

 

 

 

よろしかったらお聞きください♪

 

 

 

 

 

 

 

息子のちょたの就活が

ようやくひと区切りした。

 

 

 

ちょたは3社受けて

3社とも内定を頂いた。

 

 

 

どの会社からも

勿体ないほどのお言葉つきで。

 

 

 

ちょたは私と違って

とっても地味な子。

 

 

 

だけど温厚で優しくて

何より持久力のあるタイプ。

 

 

 

いわゆる陰キャだったけど

大学生になってからは

お友達にも恵まれて明るくなった。

 

 

 

隔世遺伝ってやつなんだろう。

 

 

 

父ちゃんとそっくり。

 

 

 

そのせいか父ちゃんは

ちょたが可愛いかったみたい。

 

 

 

コロナ禍にガラス越しの面会に行った時

”大学、合格したよ”って伝えたら

 

 

 

拝むように両手を合わせて

わんわん泣いて喜んでいた。

 

 

 

見たこともないような

とびきりの笑顔だった。

 

 

 

私も兄のちいも

父ちゃんをあんな風に喜ばせたことは

一度もなかったのに。

 

 

 

だけど…

 

 

 

それから1年後に

父ちゃんは逝ってしまった。

 

 

 

 

 

父ちゃん

そっちはどうだい?

 

 

 

ちょたはね

父ちゃんからもらったもの

ぜーんぶ大事にしているよ。

 

 

 

入学のお祝いに買ってもらった眼鏡なんて

毎晩丁寧に洗ってピカピカにしていて…

 

 

 

その動作がね

まるで元気だった頃の父ちゃんみたい。

 

 

 

口ベタだけど優しいところも

父ちゃんに似てるよ。

 

 

 

私は今、足が悪いけど

腰から上はギリギリ元気だから

 

 

 

父ちゃんとの約束を守って

ちゃんと歌っているよ。

 

 

 

だからさ

たまには聞きに来てね。

 

 

私の歌を聞く父ちゃんの後ろ姿。

 

 

 

私に本当の愛を教えてくれた

かけがえのない大好きな人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は父ちゃんに会いにゆく。

 

 

 

ちょたは残念なことに

学校の健康診断だから行けないけど

娘のhagiと孫のにゃあと一緒に。

 

 

 

今日は雨の予報…

あの日と同じだね。

 

 

 

父ちゃん、待っててね。

 

 

 

 

 

 

 

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