①イタリアで養子を迎えること | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

先日、夫とアルノ川沿いを車で帰っていたら

同じ方向にチャリで走っているC氏を見つけた。

 

C氏は夫の元同僚だ。

 

 

彼の奥さんAさんは

微妙な年齢で乳がんを患い

放射線治療と化学治療と度重なる手術で

子供を作れなかった。

 

 

イタリア人は結婚するのも遅めだし

ゆっくり子供を作る人が多いけれど

まさかガンになってしまうなんて予想外のことだった。

 

 

同じ頃、私は2歳の娘を抱えていた。

 

彼女の目に、私と娘はどう移ったのだろう??

 

とても辛そうな目で私達を見ていた。

 

 

 

 

とある同僚の夕食会で

Aさんは、その場にいるのが辛くなって

帰ってしまったことがある。

 

 

私は子供を抱え

もう1人の同僚は、妊娠していた時だった。

 

 

ただでさえ、病気で辛い時に

さらに子供が作れない状態なんて

本当に、本当に、辛かったと思う。

 






 

 

その後、CさんとAさん夫婦は

子作りする年齢ではなくなり

養子を申請していた。

 

 

手続きが本当に大変だと言っていたけれど

彼らの目には希望の光が宿っていた。

 

 

 

Aさんは乳がんと戦った女性達が入る

カヌー教室に行って

アルノ川をカヌーで渡り、胸部の筋肉を鍛えていた。

 

フィレンツェ ドラゴン レディーというチームだ。

たまにみんな、ピンクのTシャツを着て

カヌーを漕いでいるのが彼女達のチーム。

 

 

同じ痛みを乗り越えてきたみんなが

語り合えるなんて、素敵なチームではないか!

 

 

 

Aさんは最後に脇の下のリンパを取り除く手術をして

全ての手術が終わった。

 

 

私はお見舞いに行き

あとは養子を迎えるばかりだね!

と、ワクワクしながらその日を待った。

 

 

 

つづく