モロッコのお葬式 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

昨日の記事のコメントやDMで

沢山のお悔やみのメッセージを頂き

ありがとうございました。

 

読者の皆様と長年共有してきた

義姉との大騒ぎな毎日ですが

 

頂いたコメントや

ダイレクトメッセージからは

そこはかとない元気を頂いて

 

こちらでエネルギーチャージ出来るから

また前進できるという

私の人生のガソリンのような意味を

このブログが果たしてくれておりました。

 

 

毎回、どうやったら

この感謝の思いを

お伝え出来るのか?

 

解らないままやり過ごしておりますが

もし、こちらのブログに遊びにいらして

 

世界のどこかにいるアナタが、さっきまで怒っていたのに

一瞬プッと笑える息抜きの場所として

ご活用頂けたらと思って書き続けております。

 

 

実際、書かないと頭がパンクしそうになる日々の発見を

一方的に吐かせて頂いている感がありますが

それも私視点の雑学だと読み流して頂けたら幸いです。

 

そして、雑誌上のキラキラモロッコではないリアルや

イスラムの人々と過ごすとどんな感じなのか?

この喜怒哀楽激しく、愛情豊かな人々を理解する一助となれば幸いです。

 

 

 

さて、昨日の訃報の数時間後には

義姉が埋葬されていた件ですが

モロッコのお葬式って、どうなっちゃってるの?

って気になりますよね。

 

 

昨日は義姉が亡くなった後

医師が救急車でやってきて

自然死であることを確認したあと

 

義姉の身体を洗ってお清めした後に

白い布に包まれて

救急車でお墓に直行するそうです。

 

 

お墓の隣にはモスクがあって

そこでイマムに祈ってもらって

これが事実上のお葬式で10分ほどで終わるとのこと。

 

そして土葬されます。(お墓代は無料)

 

 

家族が家に帰った後は

大抵、ご近所の方がクスクスを作って運んでくれて

実質、家族は3日間ほどお料理しなくても良いことになっているそうです。

 

翌朝は、ご近所の方々が朝食から運んできてくれるとのこと。


 

 

とにかくモロッコは

近所で誰かが亡くなったら

巨大な白いテントが道や、広場に張られて

クスクスやら、タジンやらをご近所の人々に振る舞うのが

お葬式の一環のメインイベントです。

 

 

モロッコの人達は結婚したら、テントでご馳走

誰かが亡くなれば、テントでご馳走

悲しむというよりは、みんな食べに来ているだけだ!

と、モロッコ人の友人のS君が呆れておりましたチーン

 

特に香典を届ける義務はないけれど

みんな何かしらお金は渡しているようです。

 

 

 

義姉のためのテントでは

イードの翌日で、みんなクスクスは食べてしまっているので

スッファーという極細パスタを蒸したものと


鶏肉の煮込みが振る舞われることになったそうです。



 

義姉が最後の入院の時に

食べたいと言っていたので

私が作ったお料理が、まさにソレ指差し






 

 

 

そして、命日から40日後にまたテントを張って

皆さんにご馳走を振る舞って終了となるのは

日本の四十九日の法会と同じ感じですね。

 

 

 

今、義姉は、色んなところにご挨拶に回っているのかしら?

 

今朝、彼女の主治医に電話して

亡くなったことを報告したところ

 

「ちょうど昨日、彼女のことを思い出していたところだよ!」

 

とか

 

S君とラマダンが明けて、久しぶりにカフェを一緒に飲んでいたら

 

「ちょうど昨日の朝方、なんか嫌な予感がしていたんだ。

 だから普段は君の旦那にイードの挨拶電話なんてしないんだけれど

 フェスタにかこつけて、大丈夫か?って探りの電話を入れたところだ。」

 

とか

 

義姉が挨拶周り始まっていたかな?

って感じの反応が返ってきているんですよ。

 

 

昨日は義姉の旅立ちの記念に

一つ観葉植物を買ってきました。

 

 

「枯らし屋」復活とならないよう

末長く、大切に育てようと思いますデレデレ