先日はモロッコの恐るべしスパゲッティの実態をレポートいたしましたが
日本人の私にも抵抗なく食べられるパスタもございます。
コレ。
イタリアではヴェルミチェッリと呼ばれる細~いこま切れパスタ。
イタリアでは大抵スープに一握り投入するだけですが
モロッコではシャリアと呼ばれ、ドドーンと大皿で主食として登場します。
上の写真の大皿は、上に鶏肉のトマトソース煮込みがかかっています。
と言っても、やはりコリアンダー入りなのでイタリアンではなく異国の味です。
この極細パスタ・シャリアは、クスクスを蒸す鍋を使用して蒸しあげるので
茹でるのと違って、出来上がるまでに非常に手間隙かかります。
この蒸しあげる調理法はスッファーと呼ばれます。
上の写真は、蒸しあがったシャリアを大皿に移して
パスタ同士がくっつかないようにバターを絡ませているところ。
オイルを絡ませる場合もあります。
これがシャリア ディアル スッファーです。
モロッコのキッチンでは「ちゃぶ台」の高さでの作業が今でも一般的です。
こちらのキッチンでも「日本のお風呂の椅子」の高さの低い椅子に座って
お喋りしながら1人がバターを投入し、もう1人がパスタを手で混ぜて....と
和やかに作業が進みます。
キッチンには作業台もあるのに
低い椅子に座ってまな板も無しに上手に野菜を切っては
床に置いたボールやに向かって放り投げている様子は
モロッコ料理が生まれてくる台所の典型的姿であり
私の大好きな光景のひとつです。
このパスタ、鶏入りトマトソースがかかった塩味バージョンを紹介しましたが
通常はシナモン+粉砂糖の甘い味付けでいただきます☆
これを初めて見た時は エッ!と驚きましたが
食べてみると美味しくてハマりました。
この夏のモロッコ滞在中も何度もいただいたのですが
大抵どこかのフェスタにお呼ばれして
牛肉とプルーンのタジンの後にすぐに甘いパスタが運ばれてくるので
いつも2番目のお皿の写真は撮り忘れていて写真無し(残念)。
アーモンドローストを砕いたものやレーズンがパラパラと上にかかっていて
シナモンと粉砂糖と一緒にいただくと、お菓子のようで美味しいのです。
スッファー テゥ ローズ。
バスマティ米を蒸しあげたものにシナモンがかかっています。
クスクスバージョンもあります。
粉砂糖は自分で好きなだけかけていただきます。
甘いパスタ、お米、クスクス.....
騙されたと思って是非お試しください☆