モロッコ料理教室開催までの茨の道vol.1 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

そう言えば、

私がモロッコ料理教室を開催するまでのお話を

きちんと語ったことがなかったかな??と思い出して

ストーリー化してみようと思う。

 

 

ちなみに、大変ご好評頂いたお教室だけど

家族から

 

「もうモロッコ料理食べたくない驚き

 

ってブーイングを受け、休止中チュー

 

お料理教室の時に作る料理だけでなく

試作にもかなり時間を掛けて作りまくったからね。

 

私も、特にお教室の先生で生計を立てようなど

思っていなかったことから

じゃぁ、止めようニコニコと、アッサリ止めた。

 

 

受講されたい方は

最低3人お友達を集めてくだされば

開催しますのでDMくださいね。

 

 

さて、話は二十数年前に遡る。

 

私はまだ結婚する前で鬱気味だった。

 

イタリア語もろくに喋れないのに

このイタリアで、これからモロッコ人と結婚して

あらゆるライフイベントに立ち向かって行くことに

とてつもない不安を感じていた。

 

 

もし、お相手がイタリア人だったら話は別だ。

書類でも手続きでも、

「あなた、よろしくね!」とお任せして頼れただろう。

 

 

しかし私の目の前にいるのは

私よりイタリア語レベルの低い

やたらポジティブで明るいモロッコ人真顔

 

 

私は、正直、大丈夫かようーん??

と思っていた。

 

 

 

いや、大丈夫じゃねーだろうチーン






 

 

 

だけど、どうすれば良いのよ私?

語学学校にも行った。

イタリアでお買い物するくらいのイタリア語は話せた。

 

 

問題はそれ以上の議論に持ち込まれた時だ。

私は、常に「知ったか」状態で

フンフンと流すしかなかった。

 

 

それか、日本人特有の謎の笑みを浮かべて

その場の壁に消え入るように同化して身を隠していた。

 

 

そんな自分に疲れて、引きこもりになった。

当時婚約者だった夫は

 

「君は、外でお仕事なんてしなくていいから!

 イタリア人と働くなんて、物凄くストレス溜まるから!

 あんな現場で働くのは僕だけでいいから!

 君はお家で好きなことしていなさい。」

 

と、私を養ってくれていたニコ

 

そして私は、鬱でニートで引きこもりな人間として

のそのそと昼間、起き出して

深夜までネットサーフィンしていた。

 

 

当時、ADSLが出始めで

かろうじて有線でインターネットに繋げていた。

 

 

私はこのモロッコ人と出逢わなければ

さっさと日本に帰ろうと思っていた人間だ。

 

 

それなのに、不意打ちでイタリアに残ることになり

どうして良いのか解らないまま困惑していた。

 

 

ネット上では、同じように外国在住の日本人で

サッサと仕事を始めて輝いている人達が目に入ってきた。

 

 

すごいな〜!

楽しそうだな〜!

 

 

私はここ、イタリアで何になれるのだろう?

夫はイタリア人と働くのは絶対にやめろと言うし

せっかくイタリアにいるのに

日本人の同僚がいる職場に行くのもどうかと思うし。

 

そもそも、イタリアに出てきた理由が

「日本人と働くのに疲れて」ひと休みしに来たのに.....ニヤニヤ` .

 

 

私は明るい将来など全く描けず

お先真っ暗な自分のイタリアでの人生を憂い

 

穴蔵のモグラのように日陰族として

息を潜めて暮らしていたネガティブもやもや