フィレンツェ人の特徴 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

イタリアでは「イタリア人」と括られない。

 

フィレンツェ人

ローマ人

ナポリ人

カラブリア人

シチリア人

 

など、どこの州出身か?で

議論が繰り広げられる。

 

 

 

私はイタリアに来て初めて

フィレンツェ人と関わることになるのだけれど

最初の3年間、フィレンツェ人と仲良くなることは

殆どなかった。

 

悲しいくらい、お近づきになれなかった。

 

 

心を開いてくれる人と言えば

カラブリア人とか

シチリア人のような

南出身の人が多かった。

 

 

そして、何故か彼らは

同じ州出身の仲間達で固まって過ごしていた。

 

何故か?

 

それは、フィレンツェ人は

なかなか心を開かない場合が多いので

彼らもフィレンツェに住みながら、「異郷の人」として扱われ

 

イタリアにいながら「外国人」の様な

疎外感を感じながら生きているから。

だから同郷人とたむろしてしまうのだ。

 





 

フィレンツェ人は、誰かの紹介であれば

結構早めに心を開いてくれる。

 

私も、友人の彼氏とか

夫の親友とか

仲介者がいれば、フィレンツェ人の方が心を開いてくれるのだけど

 

もし仲介者なしの関係だと

かなり手こずる。

 

 

フィレンツェ人は、まず黙って観察する。

ママ友も、みんな近づいて来ない。

 

ママ友で唯一近づいて来たのは

イギリスに留学していたことがあったS女史だ。

 

彼女はイギリスで同じように

相手のテリトリーで「疎外感」を感じたことがあるから

私を同志のように思うことができるのだ。

 

もしかして、外国人の私に話しかけても

私のイタリア語が不十分であれば

英語でコミュニケーション出来る自信があったから?かもしれない。

 

 

幼稚園生〜小学生の頃は

学校が計画する持ち寄りパーティーなど

多彩な催しがあったから、

食べ物を通じてママ友と仲良くなれた。

 

 

そんな行事でもない限り

フィレンツェ人は観察を続け

3年後に、自分が見慣れた外国人に

 

突然「チャオ!」とか挨拶してくるのだ。

 

 

おい!3年後に突然かよ!

って感じだけど、本当なのだ。

 

それまで、私が隣にいても

まるで透明人間の存在で

3年目に、「突然、確認できた」かのように

私の存在を認め始めるのだ。

 

 

これだもの、南出身の人達は

フィレンツェ人と馴染む前に

同郷の人間と固まって、よろしくやっちゃうよね

って気持ちも分かるよね。

 

 

だけど、一度心を開いてくれたフィレンツェ人は

私と関わっても何も問題ないと解ると

全てがスムーズに進むようになる。

 

 

そして、家族のように親しく接してくれる人もいる。

 

かつて家族が1人もいなかった独りぼっちの私に

夫の親友のフィレンツェ人は

自分の家の一部屋を貸してくれたこともある。

 

 

私は京都の人が本当に一見さんお断り系なのかは解らないけれど

もし本当にそうなのであれば

フィレンツェも一見さんお断りって感じだ。

 

そして不思議なことに京都とフィレンツェは姉妹都市だ。

 

 

内陸で、海がない

街が美しく整備された古都。

 

南の人がオープンなのは

海が近くて「交流」する機会が多かったからなのかな?

 

それとも異国人と交わる機会が多かったからなのかな?

 

その土地の人の性格は

もしかしてその土地の地形によるのかもしれないね。

 

フィレンツェ人がどうしても用心深くなってしまった理由が

色んなことに結びついて生まれた性格かもしれないと思うと、面白い。

 

こうして私の妄想は

色んな事を想定しながら止まらなくなっちゃうんだよね、困ったね。