ローマでは、着いたその日にコロッセオと
フォロロマーノ、パラティーノの丘。
子供達はスケートパークへ。
翌日はフリーでローマを一周まわる予定が
娘の腰痛が始まってしまって
一度ホテルへ戻って休養。
3週間前に重いベッドを動かした時に
腰を痛めてから、痛みが続いて治らず。
救急でレントゲンを撮ったのだけど
「何もないよー!」
と言われて
このまま痛みが続くようならMRIを撮るように言われたけれど....。
痛み止めを飲みながらの旅行となりましたわ。
ランチは美味しいと評判のリストランテで
ササッと食べて
夕方、真実の口、アランチ公園散策
夜は、ゆっくり休んだ娘は
夜のトレヴィの泉が見たいというので連れて行った。
地下鉄でスペイン広場まで行ったのだけど
地下鉄駅から降りると
息子が、トイレに行きたいという。
その時
息子が、バールの店員に呼び止められた。
あなた、モロッコ人なの??
息子はモロッコのサッカーのユニフォームを着ていたのだ。
「そうだよ。」
私もモロッコ人よ!
と、バールの店員さんが嬉しそうに笑った。
彼女はローマ生まれ、ローマ育ちのモロッコ人らしい。
うちの息子もフィレンツェ生まれ、フィレンツェ育ちの
日本とモロッコのミックスよ
と、雑談が始まり
彼女はもう店を閉めようと片付けていて
閉まる前にトイレにちゃっかり入れてもらった息子
そういえば、ここの前にも
真実の口で、私達は滑り込みセーフで
おじさんが鉄格子の入り口を閉めようとしているところを
無理矢理入れてもらって最後の客だったんだけど
最後、私達が記念写真を撮ろうとしていたら
「あなた、どこ出身なの??」
と、おじさんの脇で働いていた若い女性に息子が聞かれていて
やはり彼女もモロッコのユニフォームの後ろに書いてある
アラビア語を見て、
息子の胸のあたりにある国旗を確認しに来ながら呼び止めたのだ。
息子が「モロッコだよ。」
と答えると
私はシリア出身なの!
私が写真撮ってあげるわ
あなた達、素敵なミックス家族ね
と、ご機嫌に最後の観光客の私達を送り出してくれた。
ほら、ローマは人種のるつぼでしょ?
きっとアラビア語も喋れると、観光地では重宝されるのだろう。
その後も何度も息子は
「モロッコ!」
「モロッコ!」
と呼び止められ、モロッコの赤×緑のユニフォーム、大人気
今年はモロッコがワールドカップを盛り上げてくれたしね。
イタリアが敗退していたから
イタリア人みんながモロッコを応援してくれていたからね
ところで、そのユニフォーム、どこで手に入れたの??
「パパの親友のB氏が送ってくれたんだ」
息子は一見、どこの国籍か不明な顔立ちだけれど
きっと「JAPAN」って書いてあっても呼び止められなかったよね....
あぁ、その辺でJAPANのTシャツ買ったんだろうってね
モロッコの赤い本気なユニフォームで
アラビア語が書いてあるから「あれ?」ってなるワケで
うちの子供達が生まれた時から
日本×モロッコの国籍の子供が
イタリアという地で生まれたら
大きくなったらどんな感覚で
アイデンティティーを形成していくのだろう?
と想像出来ずにいたけれど
アジアとアフリカとヨーロッパの文化を
幼い頃から深く味わえて
良いとこ取りで育っているね
私、あまり人のこと羨ましいって思わないけれど
うちの子供達の環境は、私も幼い頃から経験してみたかったな
私は大人になってから、
この三大陸に相当揉まれたけどな
小さい頃からこの文化を深く理解していたら
こんなに苦労はしなかっただろうと思うよ