ローマ、テルミニ駅の
すぐ近くのホテルに滞在していたのだけど
バングラディッシュ人の多さに驚く。
フィレンツェでもそうだけれど
バングラディッシュ人は
みんなで協力して
いとも簡単にお店を構えて商売を始める。
大抵はイスラム教徒なので
モスクのお祈りの時も
モロッコ人を上回るバングラ大衆で一杯になる。
ホテル滞在なので、
スーパーマーケットで
色々、細々したものを買いたいのだけど
スーパーに行き着くまでに
バングラ・ミニマーケットが沢山ある。
小さなコンビニのように何でも売っている。
冷たい水などは近い店の方が便利なので
何度もお世話になった。
ミニマーケットばかりではない。
インドっぽいアクセサリー屋さんとか
雑貨屋さんとか、イタリアンレストランの合間に
ひしめくのはバングラ商店。
安くて可愛いアクセサリーを
お土産に選ぶのに夢中になっていた娘は
ローマにいるのに空き時間はバングラ商店に入り浸っていた。
ローマには中華街もある。
中国人のお店がひしめく。
昔、漢方薬を買いに漢方薬局に行ったこともある。
何気にイタリアは人種のるつぼだ。
色んな人種の人がいて
私は顔付きと言葉のアクセントで
どこ出身の人か見分けがつくようになった。
昔は金髪青い目だったら「外人さん」だったのが
ここではみんな外人な中
この顔付きはウクライナ
このアクセントはアルバニア
この顔はルーマニア
この体型はペルー
マグレブ諸国は、モロッコ人なら
ダリジャ（モロッコ方言）で、すぐ解るけれど
うちの息子は、これはチュニジア
こいつはアルジェリア
あいつはエジプト、みたいに
アラビア語圏の区別もつく。
娘はアフリカ人とよく遊んでいるので
この肌の具合はコンゴ
この美しさはセネガル
この細さはスーダン、と区別できる。
うちの夫は
この謙虚さは日本
この細さは中国
この顔の形は韓国と
アジア人の区別も付けられるようになった。
昔、私がイタリアに来たばかりの頃
友人がイタリア人だと思って付き合っていた彼氏が
後にアルバニア人だと判明した事件があった
イタリアに来たばかりの外国人で
何人だか国籍の区別が付かない若かりし学生に
「僕はイタリア人だよ」と言って近づいてくるのだ
彼らの言葉はイタリア語に近いから
イタリアに来たばかりでもイタリア語を流暢に喋れるのだ。
今の私が聞けば、彼らのアルバニア訛りのアクセントはすぐに解るけれどね。
国籍を偽られていた彼女はショックを受けていたけれど
そのままお付き合いを続けていたので、
愛に国籍なんて関係ないことを証明していたね
イタリアは、こんな感じで
色んな国籍の人達が迎えてくれるのね。
みんな温厚な人達だから大丈夫よ。
ただ、夜の女性の独り歩きは
ローマやミラノの大都市では危険だから
やめた方が良いね。
最近、婦女暴行事件のニュースをよく聞くから。
あとはローマの普通の格好した可愛い女子ジプシーの
スリや置き引きにお気を付けて、
イタリアで楽しい旅を楽しんでね〜