素敵な、ゆったりローマ滞在を経て
向かうはナポリ。
ナポリって、カプリ島滞在のための
フェリーに乗るために1泊したことがあるだけで
何も見たことなかったんだよね。
その時に食べた、ピッツァ生地に
海苔を混ぜたものを揚げたフリットが
あまりにも美味しくて驚愕した思い出があるけれどね。
それは後にゼッポレという
ナポリのストリートフードだったことを知ったけどね。
フィレンツェではコッコリと呼ばれているものね。
ローマは駅前にホテルを取ったけれど
ナポリはスパッカナポリにアパルタメントを取ってみた。
スパッカとは
スパッカーレ、真っ二つに割るという意味
ナポリを2分するように、まっすぐ一本の道が
ツーッと通っている、それがスパッカナポリ地区。
メッチャ下町だ。
ナポリ駅からタクシーに乗ると
若いタクシー運転手が
私の行き先を知らない模様。
年配の後ろにいたおじちゃん運転手が
あそこの角を曲がって、ひたしゅら、まっしゅぐ行くんだよ!
と、ナポリ訛りで一生懸命説明してくれた。(す、が、しゅになる)
そして、私達はタクシーに乗り込むと
若者は、スマホで行き先の地図を写真で確認して
おっしゃ、と走り出したけれど
メーターは、ない
街中は、未だ、チャンピオンを飾った
ナポリのサッカーの白と水色の横断幕やらリボンやらが
華やかに飾られて、マラドーナの写真が神のように
至ところに掲げられている。
な、なんだこれは!
まるでモロッコじゃん
子供達も、カサブランカみたい
と、なんとなく薄汚れた大通りの建物と
だんだん下町に入っていくにつれて
カサブランカのディープな下町の様子に
瓜二つなので驚いている。
若者の運転手は無事到着して
メーターは無かったけれど
「ちょうど13ユーロです!」
と言った
アパルタメントにはオーナーの女性が待っていて
私に鍵を渡して色々説明してくれた。
親切にも、明日の朝食は取れるように
ブリオッシュ数個とジャム、
牛乳と水を用意してくれていた。
洗濯機が壊れているというのが予想外だった。
なので、ローマで汚れた洋服を手洗いして
あのナポリ特有の道に向かったテラスに干した
フィレンツェでは、外観を美しく保つために
洗濯物を干すテラスはパラッツォの中庭に向かって設置されている。
外からは解らないけれど、大抵アパルタメントには中庭がある。
スパッカナポリでは、そんな中庭スペースなどないので
道に向かった小さな窓の幅だけで洗濯物を干す。
この庶民的なところがカサブランカに似ているのだ。
カサブランカの家は大抵、大きな屋上テラスに干しているけれど
1階に賃貸で借りている人は道に向かって外に干している。
外を歩いて見ると
窓から見える人々の暮らしはシンプルそのもの。
そして2本道を下るとメッチャ賑やかなピッツェリアが並ぶ
観光客でいっぱいの通りに出る。
立地は最高だね。
ただ、スーパーマーケットが近くに無くて
ローマと同じ、バングラミニマーケットが乱立している。
人々はこれで凌いでいるのだろうか?
それとも観光客向けなのかな?
とりあえず、私達は最初のピッツァを食べに行った。
大きくて、モッツァレッラの香りがフンフンして
チーズの量がハンパなくて
何もかもが別物だった。
これで6ユーロなんて、信じられない
ナポリでピッツァ三昧したかった息子は、大満足
彼はペロリと一枚食べたけれど
私と娘は半分ずつ残してお土産にした
すごいボリュームだった。
ビールも2.5ユーロから飲めるなんて安すぎ
街中でもスプリッツ2.5ユーロが相場らしく
なんとも良心的
そして、カフェが、濃厚で美味
ナポリは、同じイタリアにいながら
カサブランカを感じさせてくれる
美味しくて、安くて、人情味溢れる街