手術前のハプニング | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

看護師が大慌てで入ってきて

 

「今日は手術が出来ないかもしれません!」

 

と血相を変えているポーン

 

 

どどど、どうしたんですか??

 

「お母さん、あなたが陽性なんですよ!」

 

と言って、私の裏手にある窓を開けた。

換気のためだ凝視(←突然バイキン扱いゲッソリ

 

 

え!あなた達、手術確定電話かけてくる前に

私達のPCR検査結果、確認しないんですか??

 

 

「担当看護師が確認しなかったのでしょう。

 今、結果を確認したのよ!」

 

 

 

 

信じられないびっくり

 

 

 

 

 

 

 

そこでバタバタと医師が3人入ってきた。

 

あ〜、メールでお話したドクターとその部下だお願い

 

 

「娘さんは陰性ですので、手術は決行しましょう。

 ただ、お母さん、あなたはココにはいられません。」

 

 

ヤタラブ

 

 

手術さえしてくれれば、もう何でもOKよ飛び出すハート

 

 

「イタリアの法律上、入院させるなら、大人の同伴が必要です。
 旦那さんが来ることは可能ですか??
 もちろん、彼も検査後に来る必要がありますが…。」

 

 

はい、検討してまた連絡します。

 

 

と言って、バイキンな私は外に出た悲しい

 

 

 

そして帰りのトラムの中でグルグルと考えを巡らせていた。

 

 




 

 

 

 

娘が高校からコロナ感染してきたのが2週間ほど前。

クラスのみんなが感染したというので

薬局で検査したら陽性反応が出た。

 

 

だけど、熱はなく、咳と喉の痛みだけの症状で

5日後には陰性で、学校に戻れた。

 

 

それから私も感染していたということか??

私も喉風邪かと思っていたのはコロナだったのか??

あの程度の症状で済んだのか??初感染であれか…。

 

 

娘が私よりもっと酷い症状でゴホゴホ咳をしていて

5日後に陰性反応が出ていたのなら

 

 

もしかして今日の私は陰性かもしれなくね??

(↑天から降りてきた答え昇天

 

 

そうだ、せっかく休みを取ってくれている

夫を叩き起こしてPCR検査に送り込んで

病院で娘の世話をさせるより

 

 

私がこのまま薬局で、もう一度PCR検査をして

もしかして陰性なら、夫はゆっくり休めるではないか。

 

 

私はフィレンツェの大聖堂の裏にある

メッチャ素早くPCR検査をしてくれる薬局へ

その足で向かった。

 

 

そして5分後には

 

 

出ました!陰性ハートのバルーンおすましペガサス乙女のトキメキ



すぐに娘に電話して看護師に

「今、私が陰性なら戻って良いのか?聞いてくれ。」

と伝えると、遠くで看護師が

 

「え?そうなの??ま、あり得る話だわね。

 陰性なら帰ってきていいわよ。証明書印刷してきてね!」

 

と娘に伝えているのが聞こえる。

 

 

 

いいんだ凝視

 

 

さっきはバイキンだったのに

すぐさま人間扱いしてくれるのかニヒヒ

 

 

夫を巻き込んで大騒ぎする前に

検査してみて良かったよ。

 

 

私はその足で病院に戻ると

娘はもうオペ室に入っていた。

 

 

 

14時頃、オペ室のドクターから

 

手術は無事終了したこと

娘は麻酔から覚めて起きていること

その後は病棟でお会いしましょう

 

と電話があり、ホッとして

私はお店が閉まってしまう前にランチを食べに行った。

 

 

 

 

娘は病棟に帰ってきていて

昨年の痛みの恐怖に慄いた

引きつった顔と違って

ずいぶんとリラックスした顔をしていた。

 

 

昨年は1cmでも動かそうものなら

痛みで悲鳴をあげていたのだけれど

今年は何が違うのか?

自分で体勢を変える程度の動きは出来ている。

 

 

 

 

 

 

そのうち麻酔も完全に切れると

また痛みがぶり返してきて

 

「これから退院手続きをしますね!」

と言い出す看護師に

 

お願いだから、今夜は痛み止めの点滴が必要だから

一晩入院させてくれとお願いした。

 

「ベッドが空いていたらね!」

と答える看護師に

 

今朝ドクターは、ベッドは1つ、娘のために確保した

と言っておりましたので大丈夫だと思います

と伝えた。

 

本当に手術直後に帰ってしまう患者がいるのか??

それこそ勇気あるよなぁと思ってしまう。

 

 

 

そして私達は入院病棟に無事移された。

 

 

とても感じの良いマダムとの2人部屋で安心した。

 

昨年は非常にうるさいオバハンが

ずっと1人で喋っていて

娘は痛みで苦しんでいるの+イライラマックスで

一晩中眠れぬ辛い夜を過ごしたのを今も恨んでいる。

 

 

 

娘の夕飯は出てきたけれど

なんと、私の同伴者用夕飯はなかったチーン

業者が変わって、予約していないと

1食の余分も無いのだという。

娘の食事だけでも残っていて良かった。

 

 

 

でも娘もマダムも出された食事を

いっさい手をつけられないほど

恐ろしく不味いと言って残していた。

 

 

私はランチが遅かったのと

特にお腹も空いていなかったので

その娘が残したカチカチなピッツァと

無味無臭だという野菜スープもゴミ箱行きにしたチーン

娘はマダムが食べなかったパンを頂いて食べていた笑い泣き

 

 

 

若かりし頃は夕飯を抜くなんて

後でどれだけ空腹で苦しむだろうと

恐ろしくて無理だったけれど

 

ラマダンで断食を経験したり

ファスティングで空腹の気持ちよさを味わうと

1食抜くことなど、全く怖くなくなったよね。

 

 

いや、むしろ3食無理矢理食べている事に

不自然さを感じてくる今日この頃。

 

 

こうして娘は昨年よりも痛みで騒ぐこともなく

私は0時頃には恐ろしく寝心地の悪い寝椅子に

どうにか身体を託して眠りについた。