おはようございます。(かも、やめました笑)
先週から『源氏物語』の全訳に挑戦し始めた鴨です🦆
今週も金曜日まで、毎朝5時に投稿してまいります。
一日のスキマ時間にサクッと楽しみください♪
前回のあらすじ
桐壺更衣のお部屋は帝がいる清涼殿から遠く離れており、女御たちの部屋の前をいくつも通る必要がありました。帝に素通りされて嫉妬に狂う女御たちのイジメはエスカレート。不憫に思った帝は、清涼殿の隣にある部屋を桐壷更衣に与えます。そこにはもともと別の更衣が住んでいましたが、追い出された恨みはどれほどでしょうか。
第1帖 桐壺(5)
現代語訳
若君が3歳になられた年、袴着の儀式(幼児が初めて袴を着るお祝い)がありました。第一皇子がお召しになったのに劣らず、帝は宮中に納められている貴重な装飾品の数々をお使いになり、式は盛大に執り行われたのでした。
それにしても世間では非難ばかりが多かったのに、若君が生まれ持った美しいお顔や才気あふれるお姿が、成長するにつれて世にも珍しいほどに輝いてまいりましたので、女御たちもさすがに嫉みきれません。分別のある人は、「こんなにも選ばれし者が世に現れることもあるのか」と、驚きあきれんばかりに目を見張っています。
原文
この御子、三になりたまふ年、御袴着のこと、一の宮のたてまつりしに劣らず、内蔵寮、納殿のものを尽くしていみじうせさせたまふ。それにつけても世のそしりのみ多かれど、この御子のおよすげもておはする御容貌、心ばへ、ありがたくめづらしきまで見えたまふを、え嫉みあへたまはず。ものの心知りたまふ人は「かかる人も世に出でおはするものなりけり」と、あさましきまで目をおどろかしたまふ。
今日も良い一日を🍀
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