イタリアのボコボコ道と体裁を取り繕う | 私のイタリア時間

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イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。



2024/5/11


オリーブ畑




先週、ヴォルテッラという地方に行った時、道路がやけに綺麗だなぁと感心して、なんと民度が高いんだろう…と思ったのだけど、その理由は、ジーロ・ディ・イタリアだった。ジーロ・ディ・イタリアとは、ツール・ド・フランスのイタリア版、自転車のロードレース。第6ステージでトスカーナのヴォルテッラ辺りを通ったのだと、テレビで知った。だからだ、道が綺麗に舗装されたのは。ジーロ・ディ・イタリアで、その街が映し出されれば、世界への大きなアピールにもなる。誘致するには莫大な資金がかかるけれど、ボッコボコの道が綺麗になるのだから、税金を使われたとしても、街の人もきっと文句は言わないだろう。どこだったか、確か、ローマの郊外かと思うけれど、道路の真ん中にボコっと穴があいているのを何度も役所に訴えても、誰も工事をしないのに痺れを切らして、勝手にセメントで埋めたら、罰金が課せられたという話を聞いたことがある。道路上の突然のアナボコに、パンクする車があったり、転んでしまうスクーターがあったりで危ないと思って勝手に直したのがいけなかった。だから、役所が動くまで、庶民は何も出来ないでいる。今のフィレンツェ市長は、その辺の立ち回りがなかなかずる賢く、まだNetflixが始まって間もない頃、フィレンツェを舞台にしたドラマの撮影のために、たったの1日かそこらで、ロマーナ門のロータリーを綺麗に舗装した。ドラマで映るであろう、ほんの一部だけ。やるならちゃんとやればいいのに…と思うは、私の心の声。体裁を取り繕うのは、日本人だけではないらしい。





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