2024/3/13
「今度、フィレンツェに行きます。」とメッセージをいただいたのは、先月のことだった。以前働いていたメルカートのお客さんである。いつお会いしたのかな…と調べたら、もうかれこれ8年近くも前のことだった。時が過ぎるのは早い。それでもいまだにこうして繋がっていられることをありがたく思う。冬はオリーブオイルが凍ってしまうほど寒くて、朝は早いし、長時間立ちっぱなしだし、労働条件としては、今ひとつというより、最悪だったと思われる中で、数多くの質の良いお客さんに恵まれた事だけが私の救いでもあり、財産である。そして、今もこうして、フィレンツェに来られる際に声をかけてもらえるというのも嬉しい話。SNSの発達もあるけれど、今だに、いろんな方が連絡をくれる。時々、本当に私はフィレンツェに住んでいるのか?と自分で思ってしまうくらい、フィレンツェやイタリアについて知らないことばかりの私に質問してくれると、へぇ、そんなのがあるんだ…と新たな情報を勉強させてもらえるし、ついつい、嬉しくなって、いろいろ調べてしまう自分がいる。果たして、ちゃんとした解答になっているのかどうかは分からないのだけれど、繋がりこそ、今の私にとって大切なものであったりする。さて、8年ぶりの再会。いろんな話がまた楽しく、日本でいろんな事業を展開している若者たちのパワーに大いに英気を養わせてもらった気がしている。「今度またフィレンツェに来る時は是非会いましょうね。」「日本に戻ってきて近くに立ち寄る事があったら是非言ってください。」ああなんか、今日も良い1日だったな…なんて思った。