現地のモノを食すということ | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。






幻の豚、チンタセネーゼ。


古代から、トスカーナやウンブリアに生息する
チンタセネーゼは、幻の豚と言われてる。
その味、濃厚なり。



イタリアでも

どこでも、

楽しみのひとつ…と言えるのは、

食べること。


ピティリアーノという、

10分もあれば、さらっと周れてしまう程の小さな街でも、

あちこちにレストランがあって、

犬のように鼻をクンクンさせながら

美味しそうな場所を嗅ぎ分ける。


美味しい場所は、

どことなく雰囲気で

美味しい匂いがする。


霊感でもなく、

ヤマカンでもなく、

第六感でもなく、

なんというのだろう、このカン。


入り口に貼られたメニューは、

同じトスカーナなのに

フィレンツェのそれとは

微妙に違って、面白い。


値段なんかも

だいぶ違う。


安いなぁ…


リラ時代のフィレンツェが

こんな値段だったよね…って思うけど、

それも昔の話になってしまった。


あれも、

これも、

食べてみたいけど、

悲しいかな、

胃袋は、ひとつ。


山だし、肉かな…という気がするけど、

パスタも捨てがたい。


そんな中で、面白いメニューを見つけた。

アックア コッタ。


水で炊いた野菜スープに、

タマゴをひとつ落としてある。






これも、この辺りの伝統料理。

フィレンツェでは、あまり見られないメニューだ。


前菜、プリモがわりに

そのアックアコッタを頂き、

肉と言っても

牛ではなく、

幻の黒豚、チンタセネーゼを頂く。


経験上、

ビステッカは、やっぱりフィレンツェが美味しい。


こんな、なかなか来れない土地にやってきて、

フィレンツェで食せるものを頼んでも、

本場ものには追いつかない。


食すなら、

現地の特産物に限る…というわけで、

この辺りだとイノシシも美味しいのだけど、

チンタセネーゼ。


フィレンツェでは、

なかなかお目にかかれない。


というわけで、

アックアコッタ暖まった胃袋に

やってきたのは、

チンタセネーゼのグリル。


脂がとろけそうな感じで

かつ、甘く、

肉が濃厚。


肉が美味しい…という感覚を

久々に味わった。


やっぱり、

旅に出たら、

現地のモノを食すべし!


私の中の、教訓です。






⬇︎今日もありがとう!






最後までお付き合い、どうもありがとうございます。