ソラーノ。
山あいにある、典型的マレンマ地方の都市。
どことなく、全体がグレーっぽい。
ソヴァーナに行ったついでに、
ソラーノという町にも寄ってみる。
写真で見ると、
これはこれで
雰囲気があるけれど、
天気が曇りだったせいもあるのか、
全体がグレーで、
なんとなく、寂しい。
狭い道筋に
いろんな家がひしめきあっているけど、
誰一人
現地の人に会わない。
こんな天気だから、
外に出ないのか？
それとも、
みんな出て行ってしまって、
住んでいる人自体が少ないのか、
通りがかりの旅人には
そんなこと、
知る由もない。
そんな道すがら、
出迎えてくれるのは、
自由奔放な感じの
子猫たち。
密かに廃墟を彩っている。
犬を飼っていたことがあるから、
自分は、犬派かと思ってたけど、
猫も悪くない。
のんびりした、
小さな町では、
たいがい、
猫が迎えてくれる。
自由気ままな猫たちに
話しかけてはみたものの、
やっぱり完無視されるわけで、
そんなところがまた
猫らしく、
ただただ、
平穏だなぁ…と思うわけで、
ソラーノの町は
すっかり、
この猫たちの印象しか
残らなかった。
