エトルリアの街 ソヴァーナ | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。





ソヴァーナの街の一角。


小さな田舎の街のこういう景色が
たまらなく愛しい。



ピティリアーノまで行ったついでに、

ソヴァーナという街まで足を伸ばす。


トスカーナの小さな街は

数えきれないほど沢山あって、

その特徴も様々だけど、

南のこの辺りは、

凝灰岩といって、

グレーっぽいような、ベージュっぽいような、

はっきりしない色の石を使う。


妙に寂れた感じが一層漂うのは、

この石の色のせいかもしれないし、

岩を切り崩して出来た地形のせいかもしれないし、

田舎が嫌で若者が出て行ってしまったせいかもしれないし、

マレンマ地方の小さな街は、

ちょっと寂しい感じの街が多い。


そんな中で、

珍しく、

地形的には標高が高いのに

丘のようになだらかな地形にあって、

太陽の光が満遍なく当たるような場所があって、

このソヴァーナに近付くと、

なぜか、「晴れ」の気を感じた。


この辺りでは、その土地柄、

現に、

オリーブオイルやワインを多く生産している。






街自体は、本当に小さくて、

差し当たり、

どこを見る…というようなところも

あまり無いのだけど、

なんだか、よく出来ていて、

個人的に

この軒の低さがたまらなく、

そういえば、

アッシジやヴォルテッラ、チェルタルドあたりが

私の好みの街だと思うのも、

この軒の低さがポイントになっている。


それは単に

私自体が背が低い…って事もあるかもしれないし、

前世がなんだか知らないけど、

もしかしたら縁があった土地なのかもしれないし、

よくわからないけど、

愛着さえ湧いてくる。


長くイタリアに居るからとて、

まだまだ知らない

魅力的な街があるのだなぁと思いつつ、

でも

どこもかしこも

季節外って事で、

Ferie(休業中)になっているあたりは、

ガチでイタリアで、

笑えてくるのだけど、

でも、

そんなところさえ

なんとも愛らしく感じてしまうから、

不思議な話です。







⬇︎今日もありがとう!






最後までお付き合い、どうもありがとうございます。