言葉の受け取り方 | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。






ブルスケッタ、いろいろ。


地方が違うと、
ブルスケッタにも違いがあって、面白い。
フィノッキオにフィノッキオーナ、
カリフラワーにアンチョビは、
ウチで試してみたい一品です。



「あなた、イタリアに来て、何年になるの?」


そう聞かれると、

「15年ちょっとです。」

と答える。


厳密に言えば、

18年ちょっとくらいかと思うんだけど、

「20年」っていうと、そこまででもないし、

面接でもなんでもないから

キリの良い数字の方が分かりやすいだろうし、

適当に、そう答えるようにしている。


初めて話すお相手は、

ある程度、普通に話す私に、

いつも、

こう聞いてくる。


そうして、言うのだ。


「じゃあ、もう、イタリア人ね!」


この言葉、

イタリア語に慣れて数年のうちは、

ちょっとイタリアに近づいた気がして、

単純に喜んでいた。


なんでもイタリアナイズされるのが

嬉しかった時代を超えると、

本当のイタリアの姿が

見えてくるようになる。


良いところもあれば、

当然、

悪いところもある。


いろんなことに翻弄されていくうちに、

「ゲッ!」

と思うようなことも多々でてきて、

そうした中で、

「あなたは、ほぼほぼイタリア人ね…」みたいな事を言われると、

なんとも複雑な気分になったりする。


それは、

褒め言葉かもしれないし、

それとも、

イタリア人みたいに、ちゃらんぽらんって意味かもしれないし。


褒めてくれてるのに、

「え〜!」って言うのも失礼だし、

そうでないのに

「うふふ♡」じゃ、

なんだか、馬鹿みたい。


そうした時、

やっぱり相手との会話の温度を感じる必要があるなぁ…

って思う。


それは、日本語でも同じなんだけど。


で、

私は何て答えるか…っていうと、

「面白い話、別の街に行くと、『あなた、トスカーナでしょ!』とか『フィレンツェでしょ!』って言われるんですよ、ホハ・ホーラなんて言ってないのに、不思議ですよね〜」


そういうと、

大概の人は、

あははと笑ってくれるのである。


笑ってくれるうちが花かもしれないけど。







⬇︎今日もありがとう!






最後までお付き合い、どうもありがとうございます。