オーケストラの基本。 | ヴァイオリン弾き“きゅうちゃん”のひとりごと〜清岡優子's blog〜
いつもコンサートの報告ブログなどが多いので、たまには、思うがままに書いてみようかなメモ


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私は4歳の時にヴァイオリンを習い始め、小学校6年生の時から山本直純さん率いるジュニア・フィルハーモニック・オーケストラに入団。


ジュニア・フィルに入って

・弦楽器は2人で1つの楽譜を一緒に使い、そのペアを「プルト」という
・そのプルトの客席側を「オモテ」、舞台側を「ウラ」という
・ウラの人は、指揮者などからの注意事項を書き込む
・ウラの人は譜めくりをする
・楽譜への書き込みは2B以上の鉛筆を使う(シャーペンやボールペンはもってのほか!)
・必要最小限の情報しかオーケストラの楽譜には書き込まない
・1番後ろの席も1番前の席も、役割が違うだけで、必要性に何ら格差はない

など、数々の「暗黙の了解」的なオーケストラの基本を教わりましたメモ


東京藝術大学に入ってオーケストラの授業はありましたが、とにかく弾くだけの授業でこんな基本は誰も教えてくれず、この基本を知らない同級生も多々ガーン
座席の争奪戦は、それはそれは醜いものでした……前の方の席じゃなきゃプライドが許さない!!みたいな汗


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大学1年生の秋からプロオーケストラにエキストラとして呼んでいただくようになり、インフルエンザなどでない限り、遅刻も欠席も原則許されないのが音楽の世界だという厳しさを目の当たりに。
(伯母の葬儀も公演を休んではいけないと思い込み参列できずでしたが、三親等までは公休になるという事を後から知りましたしょぼん)
そんな中、芸大でのオーケストラの授業は無断欠席者や遅刻者が意外にも多く、しかも練習して来ない!
この意識の生ぬるさに憤りを感じた事も良くありましたむっ


それに比べ、ジュニア・フィルはとても厳しいオーケストラでしたから、練習せずに合奏に行けば「一人弾き」と称される恐怖のリハーサルで公開処刑されるのでした……笑。
聞いた話によると、ドイツ(?)のプロオーケストラでは、この「一人弾き」は組合の規則として禁止されているそう。
世界を飛び回る指揮者は、こういった国ごとの規則も頭に入れなければならず大変ですねあせるあせる


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そんな訳で、私にとってジュニア・フィルで過ごした時間はプロへの大きな第一歩であり、また、プロのプレーヤーとして育てあげて下さった様々なプロオーケストラのみなさんとの出会いは宝物ですクローバー

今も、所属する芸大フィルハーモニアがお休みの日は、他のプロオーケストラからお声をかけていただきエキストラとして出演させていただいています音譜
それぞれのオーケストラの良さを自分のオーケストラへ持ち帰り、どんどんレパートリーも増やす。

これからますます、いろいろ楽しみですニコニコ