書きかけだったブログを完成させる2025年年末
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私は生まれつき耳管が細く、幼少期から中耳炎をぶり返し、特に左耳は、普通の人ほどは聴力がありません。
それがデフォルトで生きてきたので、雑音や反響がある中で会話を聞き取れなかったり、耳鳴りがするというのも、普通のことだとして受け止めてきました。
そして、こういう耳を産まれ持ったひとりの人間として、ヴァイオリニストになりました。
ヴァイオリニストになってからは一度も、軽度難聴を気にしたことはありませんでした。
息子を出産した2018年。
産後半年の時、保育園の願書を深夜まで書いて寝不足になり、次の日から、左耳が塞がった感じになりました。
日を追うごとに悪化していき、ついには、ヴァイオリンの音が、針金を擦ったような音にしか聴こえなくなりました。
これはもう、自然治癒力では治らない、と悟り耳鼻科へ。
低音障害型感音難聴と診断されました。
そして、メニエール氏病も併発しました。
10日間ステロイドの飲み薬で治療し、あとは、ステロイドではない飲み薬でコントロールを続けています。
2年半くらいのスパンで低音障害型感音難聴とメニエール氏病を再発し、2023年12月は2回目の再発でした。
そして今年も息子の卒園・入学で疲れが出たのか再発しましたが、いろいろ対処法もわかってきて、倒れるまでにはならずに済みました。
藝大フィルハーモニア管弦楽団の同僚が、いつも演奏の時、透明のイヤホンのような物を耳に入れていました。
無知な私は「これなんですか?」と質問し、「耳を守るための耳栓よ」と教えていただいても、ピンと来ませんでした。
でも、大音量のオーケストラ演奏の仕事を終えると、耳鳴りがひどくなったり、くらっとめまいがしたりする事に薄々気づいていました。
その直感に目を背けるのをやめ、ついに、耳栓の情報を集める事にしました。
ライブ観賞用耳栓や、バンドなどでの演奏用耳栓はいくらでも検索がヒットするけれど、クラシックの演奏用はなかなか出てこない。
そうしたら、友人が教えてくださった耳栓と、同僚が使っている耳栓が同じ物だというのが判明し、即決。
早速、耳栓作りの一歩を踏み出しました。
私が選んだ耳栓はこちら。
センサフォニックスのMusician’s Ear Plugs
このサイトから申し込みをすると、耳型をとる予約を補聴器やさんにしてくれます。
私は大井町の店舗を選びました。
こんな白と緑の物体をこねこねし……
こんな道具を使って耳に流し込んでもらいます。
すると、数分で固まり、耳型完成!
耳型を取って分かったのは、私の耳の形はかなり珍しい形だということ。
ぐいっとカーブしている形の人がほとんどだけれど、私はストレートな形の耳だそう。
どうりで市販のイヤホンはとことん合わなかったのね。
新しい発見でした。
1ヶ月後くらい、完成した演奏用耳栓が届きました!!
このフィルターを取り替えると、遮音率を変える事ができます。
実際に弾いてみると、周りから聴こえる音質や音量バランスは全く違和感なし!!
本当に驚きました。
最近は耳の調子が安定しているので、大編成の時や、ポップスなどでドラムがガンガン加わる時しか使っていませんが、耳の調子が一番酷かった時は、生徒さんのレッスンの時にも使用して耳を守りました。
また、オーケストラピットに入ってバレエの本番をした時。
真横がピッコロだったのですが「耳栓してくれてるのね!!それだと安心して吹けるわ!!」とピッコロ奏者さんに喜ばれたんです!
管楽器奏者さんは逆に、いつも「周りに迷惑かけてないかな」と思いながら吹いてくださっていたんだなーと新しい発見でした。
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私の遺伝子を受け継ぐ娘も耳が弱く、中度難聴です。
その話はまた次のブログで