世界観episode113 ~苦手克服ノススメ③-一番辛く大切なこと(自己肯定感epi13)

 

  

  

  前回は、

       苦手克服として特に 

  大切だと思った下記の点

   

  ①苦手な人との関わり

  (コミュニケーション)

  ②感謝すること

  ③自分を諦めないと決めること

  ④「チンケな自分」を認めること

  ⑤嫌だと感じたことから学ぶ

   「それも良き、好(ハオ!)」と

   そこから何が気づけるかを

   拒否反応に負けずに行う

  ⑥湧いてきた負の感情を否定せず

   その上でプラスの感情の選択

  ⑦気質への執着の手放し

  

  の中の

  ②感謝することについてを

  ③自分を諦めないと決めること

  のことをお話ししました。

 

  ②の具体的には

   「当たり前」に感謝することの

   難しさと大切さ、

  それができるようになるには

  人によっては段階が必要であること、

  私の場合は

  ある程度自己肯定感が

  上がってからだったことなどについて

  お話ししました。

    

 

   世界観episode112 ~苦手克服ノススメ②-当たり前への感謝(自己肯定感epi12)

  

   

 

  今回は

  不可分なので

  ④「チンケな自分」を認めること

  ⑤嫌だと感じたことから学ぶ

   「それも良き、好(ハオ!)」と

   そこから何が気づけるかを

   拒否反応に負けずに行う

  ⑥湧いてきた負の感情を否定せず

   その上でプラスの感情の選択

  

  についてお話しします。

 

  

  よくありのままの自分を認めることが

  大切だと言われます。

 

  私もクーパー博士の著書を読み、

  ありのままの自分を認めることが

  HSS型HSPにとっては

  大切であることを知り、

  認めるよう、

  向き合ってきました。

 

  ありのままの自分を認めることが

  嫌すぎて、

  「ありのままの自分を認められない自分   

  まるごと認める」という

  ことを決めてから

  ものすごく楽になりました。

 

  Twitterでも

  そのことを何度も発信してきました。

 

  コーチングアカデミーでの

  学びでも

  「未熟の自分を否定しない、

  ありのままの自分」を

  まず認めてそこからどうしたいかを

  選ぶことが大切だと

  学びました。

 

  自己否定のセルフトークもやめ

  意識してそうするように

  していたので、

  できたつもりでした。

 

  ですが、

  やはり心のどこかでは

  「ありのままの自分」を

  認めたくない自分がいました。

 

  正直に言います。

 

  認めたくなかったが故に

  存在を黙殺してきた、

  気が付かなかったフリをしていた

  と言った方が正しい気がします。

 

  「そんなことを考えちゃいけない」

  「考えるべきじゃない、

  私は私だもの」と

  心のどこかで、

  自分より上手くできている人、

  綺麗な人、

  進んでいる人、

  ・・・平たく言えば

  私が自分より優れているなと

  無意識に劣等感を抱く相手です。

 

  この無意識に劣等感を抱く時、

  「認めてはいけない」

  と思うあまり、

  その感情を持つこと自体が

  耐えがたくなります。

 

  そうなるとその感情を

  なかったことにする必要が

  あるわけで、

  「私はそんなことを思わない」と、

  湧いてきた黒目の気持ちが

  溢れ出ないように、

  封印します。

  

  そんな感情をわかせた相手を

  批判的に見る・否定する

  と言った行動に出るのです。

 

  別に声を上げるわけでは

  ありません。

  

  「すごいなー。

  でも、私はそれは選ばないかな」とか、

  「その言葉を選ばないかな」

  とか、

  もうしょうもない、

  でも私にとっては自分が優位に立てると

  思える点を持ち出して

  一生懸命自信喪失になりそうな自分が

  崩れ落ちないように

  自分を正当化するのです。

 

  このことも

  ある方からのセッションを通じて

  気がつきました。

 

  その時初めて

  自分の拗れに気づきました。

  というか、

  気付けさせてもらえました。

 

  自分のそのブラックな部分が

  人より遥かに

  どす黒くって嫌だと

  思っていたので

  存在自体を否定していたのですが、

  それはいわゆる「エゴ」であって

  本来の私ではないそうです。

 

  人には「エゴ」があり、

  感情は湧き上がるので、

  湧き上がるのはある意味不可避。

 

  その感情と一体化するか、

  その感情を横に置いておくことが

  できるか(感情を選ぶか)が

  大切だと教えてくれたのです。

 

  加えて、

  なぜそう感じたのか、

  その気持ちが沸いた理由を

  ちゃんと向き合うことが

  大切だと教えてくれました。

 

  向き合ってみて

  (正直号泣して寝込みました…)

  初めて

  自分がその人たちに

  妬みを感じていて、

  言葉遣いに固執していたのは、

  私が前職でかなり

  厳しくチェックされていたからです。

  

  (実は言葉遣いは対外的にも 

  対内的へのものの方が

  神経を使っていました)

 

  自分の中で

  前職への未練が残っていたことに

  驚きました。

 

  そして、

  その未練を

  「HSS型HSPは

  言葉への感度が高い」

  ということで

  誤魔化していたことにも

  気づきました。

  

  そうして、

  自分の中の苦手なことから

  目を背けようとしていた

  自分の未熟さと

  変化と成長を望みながら

  それから逃げようとしていた

  自分の狡さに

  気が付き、

  衝撃を受けました。

 

  特に衝撃的だったのが、

  色々なSNSで見る

  「HSPは繊細だから

  傷つきやすい。

  嫌だと思った人からは

  逃げていいんだよ」を

  自分が使い勝手が良いように

  歪曲していたことに気づいたことでも

  あります。

 

  心が辛い時には

  まず回復が大切。

 

  それでも

  筋力を鍛えるのと同じで

  心の筋力を鍛えること

  (心の成長)には、

  負荷をかけることが

  大切です。

  

  そこから逃げていたら

  結局心は強くならないので

  同じような出来事が

  重なった時に

  逃げることしか

  手がなくなってしまうのですよね。

 

  元々の問題に自分が

  向き合っていないので。

 

  常々そのことには

  気付いてはいて実行したつもりでも

  それは結局「しました」という

  自分へのアリバイ工作レベルで

  本当にはできていなかったことに

  気づかせてもらえました。

 

  (参照:世界観episode97~「嫉み厳禁」と「酸っぱい葡萄」の自己防衛レトリック

     世界観episode96~「べき」思考からの我慢と隠された本当の気持ち

 

  そこから

  過去の色々な人との付き合いで

  ざわついたことを

  思い出し、

  なぜざわついたのかの

  検証作業を行いました。

 

  自分自身に

  セルフコーチングをしながら…。

 

  この作業は本当に

  辛く苦しいものでした。

  

  厳しい追及を交わそうと

  もっともらしいダミーの理由を

  上手に作るのです。

 

  HSS型HSPは自分に都合の悪いことは

  上手に自分を欺くと

  クーパー博士の本の中の

  時田解説で読んだことがあります。

 

  ですので、

  この追求は本当に大切で、

  根気が必要でした。

  

  

  ダミーの理由を厳しく追求して暴き

  自分自身に「それ嘘だよね」と

  宣告するときに

  「やめたら楽になる」

  「もう、いいじゃん、

  無理に追求しなくても

  嫌なものは嫌なんだから」という

  逃げたいという感情も湧きました。  

 

  それでも

  自分を好きになることを

  諦めたくなかったのでやり続けました。

  

  ・・・逃げずに

  やれて良かったです。

 

  完全に自分の「チンケ」な部分を

  気付いて認めきれたかと言われると

  「YES」とは

  言い切る自信はありませんが、

  見つけた時には

  受け入れることができる自信は

  つきました。

 

  実際にやってみて

  「受け入れることができた」からです。

 

  そのおかげでここ最近

  リアル・オンラインともに

  会う人から

  雰囲気がいい感じになった、

  なんだか軽くなったと

  言われるようになりました。

 

  自分でも

  母の葬儀の時の写真と

  (葬儀だから元気なわけもないのですが)

  四十九日の時の写真と見比べて、

  別人級に変わったのが

  わかります。

 

  本当に「なぜ」心がざわつくのかに

  向き合うことの大切さを

  痛感しました。

  

  そして、

  苦手だからと親族も

  ただ単に私自身が苦手だと

  思い込んでいたことを

  母の死を通して学びました。

 

  

  (参照:世界観episode93~苦手な人ずっと気付けなかった心の呪縛

     世界観episode94~頼むことの苦手意識と引き寄せの法則の衝撃

 

 

  コーチングアカデミーの

  佐藤先生に

  「未来の自分に励まして

  もらおうとすると

  叱られる気がするのです。

  頑張らないと

  叶わないよ!

  本当に叶えたいなら頑張るよ!!と…」

  と少し前に授業後の質問コーナーで

  尋ねたことがあります。

 

  佐藤先生からは、

  「べき」思考が働いているから

  一つ一つを「べき」で動いているか

  「やりたい」で動いているか

  確認して感情を分けることが

  大切だと教わりました。

  

  「そして、

  夢は叶えても叶えられなくても

  どちらでも良い、

  そこを自分に許可してあげて」

  と言われました。

 

  ・・・ありのままの自分を

  認めてあげてね、

  ということを暗に教えられました。

  

  そして、

  感情の切り分けですが、

  これは、

  エゴと自分の本心とを

  意識的に分類することで

  自分とネガティブな気持ちを

  一体化させないようにするためです。

  

  ・・・そうなのです。

  佐藤先生に言われて

  初めて気づきました。

  

  自分の無自覚な自己否定と

  「ありのままの自分を認められて

  いない」を

  「ポジティブを装い

  自分を責めず

  ありのままの自分を認めている」

  偽りの仮面を自分が

  身につけて自分を騙していたことに。

 

  要は、私は

  「自己否定のセルフトーク」は

  やめたつもりで

  未熟な自分を受け入れていた

  つもりだったのです。

 

  そして、

  「夢を叶えた未来の私なら

  頑張れる。

  未来の自分のために頑張ろう!」

 

  そう思っていました。

 

  一見前向きなこの気持ち。

 

  でもこの思考の裏には

  「今の私じゃだめだ。

  頑張れていない今の私じゃ

  未来の自分ではダメだ。

 

  未来の私に叱られないために

  未来の私に失望させる現実を

  もたらさないように

  頑張らなきゃいけない」

  と、間接的に自己否定を繰り返して

  いたのです。

 

  このことも含めて

  自分を好きになるためには

  苦手なことにも

  向き合うことが必要だと

  改めて思いました。

 

  心の筋力が強くならないと

  傷つきやすいまま。

  レジリエンスが鍛えられないのです。

  

  心の筋力を鍛えて

  「強者のマインド」を手に入れろと

  いうのではありません。

 

  心の筋力を鍛えるのは

  心の強度を上げること、

  そして

  修復能力を上げることに

  結びつきます。

 

  そのためには

  やはり苦手だと思っていても

  人との関わりは 

  避けて通れません。

 

  なぜなら

  人に合わないように

  避けて通っていては

  心が鍛えられないからです。

 

  人は無菌状態の温室ぬくぬくだけで

  生きていくことは

  できません。

 

  起こる出来事は

  嫌なこと・苦しいことも

  あるからです。

 

  その時に心の筋力が鍛えられていれば

  感情を選び取ることができます。

 

  広島の研修の時に学んだ

  「全て起こったことを肯定する」と

  決めて実行された方の

  凄みを痛感します。

 

  ・・・決意したものの

  私は中途半端気味だったので。

  

  それでも、

  昨年夏に一度決意し、

  決意して実行しているつもりでも

  できていない場合があることを

  自覚しながら、

  その度に思い直し、

  私は進歩してきました。

 

  少し前に

  ちょっときつい言葉をかけられ

  久しぶりに

  「死にたいとは思わないけれど

  心臓が動いているのが

  腹立たしい」と思うことがありました。

 

  その時に

  この「なぜ私はそう思ったか?」を

  この起きたことを

  肯定するところから始めて

  向き合いました。

 

  そしてその原因が分かり  

  超えることができました。

 

  超えられたことで

  「嫌」と思うことが減ったので

  (対処できる術を学んだので)

  心が楽になり、

  自分をもっと肯定的にみられるように

  なりました。

 

  ・・・私は超えていっている。

  そんな自信を得られたのです。

 

  ですので、

  ナチュラルに自分好きな人は

  無関係だと思いますが、

  考えて自己否定しがちな

  HSS型HSPの人が

  自分を好きになるためには、

  今日お話しした、

 

  ③自分を諦めないと決めること

  ④「チンケな自分」を認めること

  ⑤嫌だと感じたことから学ぶ

   「それも良き、好(ハオ!)」と

   そこから何が気づけるかを

   拒否反応に負けずに行う

  ⑥湧いてきた負の感情を否定せず

   その上でプラスの感情の選択

  

  をすることはとても大切だと思います。

 

  

 「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」

    ~フォレスト出版

   トレイシー・クーパー著

     (カリフォルニア

     統合学研究所の統合学哲学博士。

     HSPのアーロン博士の

     ドキュメンタリー映画にも

     出演、自信もHSS型HSPと公表)

   時田ひさ子監訳

    (HSS型HSP専門心理カウンセラー)

   長沼睦雄監修

    (精神科医)

 

 

 

     

  次回も引き続き 

  引き続き私の自分を好きになること、

  自己肯定感を上げるために

  やってきたことについてを

  お伝えしたいと思います。

  

  次回は最終項目

  ⑦気質への執着の手放し です。