世界観episode114 ~苦手克服ノススメ④-「気質」の枠の外へ(自己肯定感epi14)

 

  

  

  前回は、

  苦手克服として特に 

  大切だと思った下記の点

   

  ①苦手な人との関わり

  (コミュニケーション)

  ②感謝すること

  ③自分を諦めないと決めること

  ④「チンケな自分」を認めること

  ⑤嫌だと感じたことから学ぶ

   「それも良き、好(ハオ!)」と

   そこから何が気づけるかを

   拒否反応に負けずに行う

  ⑥湧いてきた負の感情を否定せず

   その上でプラスの感情の選択

  ⑦気質への執着の手放し

    

    このうち、の③〜⑥について、

  嫌だと感じた出来事を否定せず

  そう感じた理由を

  検証することを逃げずに

  根気強く行う大切さ、

  チンケな自分を認める大切さ、

  湧いてきた感情を否定せず、

  起こった出来事を肯定する、

  エゴと自分とを切り分けることの大切さ

  などについてお話しました。

 

   世界観episode113 ~苦手克服ノススメ③-一番辛く大切なこと(自己肯定感epi13)

  

   

  今回は

  最後の項目である

  ⑦気質への執着の手放しについて

  お話しします。

  

  自分に向き合って

  考えていくと、

  昨日も少しお話ししましたが、

  自分が気質に思った以上に

  囚われていると

  思うようになりました。

 

  HSPであると

  音が苦手、

  強い光が苦手、

  嗅覚や触覚など五感系の

  感覚が敏感であるため、

  大勢の人がいる中に行くと

  疲れやすいということはあります。

 

  この点は

  否定する気はありません。

 

  実際に私も音や光が苦手で

  家の中でも音があると

  疲れるため

  最近は瞑想系のリラックス系の

  音楽をかけるくらいで

  考えてみれば静かです。

 

  動画で勉強するため

  脳疲労を避けたくなるのです。

  日本語の歌詞がある音楽は

  意味を考えてしまうため

  ぼんやり聞けないので

  すっかり音楽業界から浦島太郎です。

 

  視覚情報が多いと

  目から入る情報過多で疲れるため

  寝室には極力ものを置かないように

  しているくらいです。

 

  長時間人といると

  大好きな姪っ子・甥っ子、

  身内の姉であっても

  やはり楽しいと疲れるので

  べったり過ごすことはありません。

 

  浅い話は苦手ですし。。。

 

  こういう感覚系の「苦手」は

  受け入れていって

  自分が心地よく過ごせるように

  調整するのは大切だと思います。

 

  人付き合いは

  苦手が多いのですが、

  それでも

  関わることによって感じる

  心のざわつきで

  自分の中の認めたくなかった

  人を羨み嫉み気味な部分があることを

  気付かさせてもらえました。

 

  自分が傷つきたくないので

  一生懸命武装して

  自分が我慢していたりする分

  「相手もそうするべき」と

  無意識に相手にも

  その価値観を押し付け、

  できていない相手を

  「できない人は仕方ない」と

  どちらかというと上から目線で

  見ているところが

  あったのです。

 

  そして、

  何となくこの上から目線の自分は

  嫌で落ち着きも悪く、

  認めたくもなく、

  かつ

  妬みを人にぶつけたくないので

  私は「苦手」だと

  感じる人とは極力関わらないように

  してきました。

 

  鏡の法則、

  というのでしょう。

 

  人は自分の中の嫌な部分を見て

  その人を嫌いになる、

  ということがあります。

 

  人のふりして我が身を治せ、

  なのだと思います。

 

  この話はなるのどなと思います。

 

  鏡を見なければ

  私たちは自分の姿を知ることが

  できません。

 

  どんな顔をしているのか、

  自分の髪が

  今日は寝癖がついてはねているとか…。

 

  鏡を見るから

  「マスカラで目がパンダになってる…」

  とか気づくわけです。

 

  鏡を見なければ

  パンダになっていることも

  髪が爆発していることも

  気付きません。

 

  人とコミュニケーションを

  取るからこそ

  自分の中の

  嫌な部分に気づくことがあるのです。

 

  一人で過ごす分には

  ある意味無菌状態、

  エゴが暴走しません。

 

  そうすると、

  私が大人になって経験した

  喘息で例えると、

  喘息は気象やストレスなど、

  一定の条件によって

  発症します。

 

  普段は発作が起きないので

  治っていると思っています。

  

  でも、意外にしぶとく、

  治ったかと思っていても

  悪化すると治ったかのように見えて

  先に挙げた条件が満たされると

  発作が起こります。

 

  ちょうど嫌な人・苦手な人に

  出会った時に感じる

  アレルギー反応にも似た拒否感が

  私にとっては

  忘れた頃にふと咳き込む

  喘息と似ているなと思うのです。

 

  ちゃんと治療する時に

  テキトーに切り上げず治療を受けて治す、

  そうしないと

  ぶり返し、悪化していくと

  久しぶりに行った際に

  お医者さんから諭されました。

  

  おかげで

  真面目に治療し、

  発作は起きなくなりました。

 

  それでも

  たまーーーーーに

  ぜいぜい言うことはあります、

  天候とストレスで…。

  (ハワイのビミョーな

  湿度が相性が悪かったのか

  変わろうとする自分を止めようと

  ホメオスタシスが

  抵抗したのと両方だと思います)

  

  ストレスの元となる状態から

  解放されると、

  無自覚キャリア状態で

  幸せに過ごすようになります。

  例えが悪いのですが…。

 

  ですが、

  キャリアであることも

  無自覚なので(治ったと思っているので)

  条件が合えば

  病気の部分が活性化し、

  発病、ということになります。

  (その部分を刺激する人に出会えば)

  

  発作に対処する術を

  学んでいれば

  あわてず対処できます。

  

  例えは悪いのですが、

  向き合うことを避けると

  後から発症要因に出くわすと

  発症してしまう、

  と言うことなのです。

 

  逆の面もあります。

  

  相手の良さがわかるし、

  自分の良さもわかります。

  

  相手から気づかせてもらうのです。

  自分の良いところほど

  自分が気づいていないことは

  HSS型HSPは多いので。

  

  母の死から今に至る中、

  「自分に向き合うこと」

  「人と関わろう」と決め、

  落ち込みつつも

  関わり続けました。

 

  寝込むくらいの苦しさも

  度々ありましたが、

  それでも山は超えて、

  なぜか苦手で仕方なかった人も

  理由がわかってからは

  気にならなくなってきました。

 

  もちろん、

  まだざわつく人もいますが。

 

  それでもその人に対しても、

  「気づかせてくれてありがとう、

  あなたがいなければ

  私、気づかないままだった、

  本当にありがとう」

  本気で感謝の気持ちを持っています。

 

  よく

  嫌な人や出来事は「その課題」が

  終われば勝手に消えていく、

  と言われますが、

  それと似たようなことも

  経験しました。

 

  逆説的ですが、

  傷つくことを恐れて逃げるよりも

  向き合う方が

  スパルタ式ではありますが、

  平気になれるのです。

  

  ダメージゼロではないにせよ、

  回復は圧倒的に早くなります。

  

  湧き上がる感情の理由がわかるので

  「あの人、ひどい、

  なんでそんな言い方するの…」

  と「被害者」にならなくて

  済むからです。

 

  「あ、そんな感情が湧いてきた、

  エゴが今日もちゅんちゅん言ってるね、

  でもこれは、私の本心じゃない」

  そう選べるようになりました。

 

  そして、以前感じていた

  ひたすら逃げたい、

  「いやーーーーーー!!!!」という

  思考停止しての拒否反応を

  示すことはなくなりました。

 

  感情を少しずつ

  選べるようになりました。

  

  逃げることにより

  問題から回避して

  現状維持ないしは悪化か、

  向き合って治療して治すか。

 

  壊れたら元も子もありませんが、

  「繊細さんだから…」と

  関わることを避けるより、

  長い目で見たときに

  自分が成長していけます。 

 

  そして、

  人と関わるからこそ

  得られる気付きがあります。

 

  昨日気づいたこととしては、

  HSS型HSPのなかの

  「予定が近づくと嫌になる、

  ドタキャンしたくなる」

  ことへの対処法です。

 

 

  この衝動についても

  佐藤先生からいただいた

  ヒントが克服するために

  役立ちました。

 

  もちろん、

  感情なので克服というか

  ゼロにはまだ

  することはできていません。

 

  ですが、

  あ、この嫌な気持ちを

  深掘って行った場合、

  やはりHSS型HSP特有の心配性が

  大きく関係していると

  思います。

 

  要は、

  「楽しめなかったらどうしよう、

  楽しみにしていたから

  楽しまなきゃいけない、

  楽しめない自分はよくない、

  特にお金がかかっていたら

  楽しめないことに

  お金を支払うのは良くない」などの

  気持ちがこのイヤイヤ症候群には

  大きく関わっていると思うのです。

 

  この気持ちの背後にあるのは

  「ねばならない」です。

 

  この予定の前のイヤイヤ症候群は

  非HSS型HSPの人にとっては

  理解不能な感覚です。

 

  ふと考えたのですが、

  イヤイヤ症候群を発症するかくいう私も

  子供の頃や大学生の頃は

  手放しに遠足や旅行の準備を

  楽しめました。

 

  このイヤイヤ症候群が発症してきたのは

  社会人になってからのような

  気がします。

 

  理由は

  仕事をするようになってから

  完璧主義が悪化したからです。

 

  完璧主義の悪化から、

  過不足なく荷造りしなきゃいけないと

  思う気持ちが強くなります。

 

  そうすると、

  「持ち物が

  足りなかったらどうしよう

  忘れてないかなとか。

  あれは持っていった方が良いかな?

  不要なものを持っていきすぎて

  いないかな??

  あーー、考えるのが嫌になってきた、

  メンドクサイ…」

  とか色々考えるようになります。

 

 

  コーチングアカデミーの

  佐藤先生のお話から

  「楽しめないかもしれない、

  それも良き」と

  「楽しめない自分」

  許すことにしました。

  

  「私に必要なことが起こっているのだから

  まあ、『大丈夫』」

  そう思うようにすることに

  したのです。

 

  ・・・感情の選択です。

 

  そうすると、

  イヤイヤ症候群の発症レベルは

  大幅ダウン。

 

  「楽しめなくてもいい。

  全ては私にとって良いように

  導かれる。

  大丈夫、どうにかなる」は最強、

  「ねばならない」からの

  「できないかもしれないことへの不安感」が

  大幅に弱まったのです。

  

  このことも

  人と関わり、

  自分の気持ちに向き合わなければ

  気づくことはできませんでした。

 

  気質は気質だからと

  自分の気持ちに目を向けないのではなく、

  そういう気質だからこそ、

  湧き上がる

  自分の不安や怒り、羨望などの

   「思い」を汲み取ってやることが

  大切なのです。

  

  自分を愛そうと思ったからこそ

  敢えて「苦手な人から離れる」

  ではなく、

  「向き合い」「発見する」

  が大切だと気づきました。

 

  クーパー博士が言われる

  「ありのままの自分を認める」

  ということは

  「苦手だから避ける」と

  いうより向き合って、

  それを認め受け入れていくという

  ことだと思うのです。

  

  なぜならHSS型HSPは

  クーパー博士の著書にもありましたが、

  「より良い自分になりたい」と

  成長することを望むからです。

 

  

  それに、

  避けたら避けた分、

  自分を暗に責めることもありますし。

 

  私自身、

  最初は癒しが必要でした。

  「気質だから仕方がない」、

  そう思わないと

  つらくてたまりませんでした。

 

  人との出会いに恵まれ、

  傷が癒えていくうちに

  「気質」に甘んじることは

  何か違う気がしてきました。

 

  「HSS型HSP」という気質に

  甘えて

  自分の成長を阻んでいることに

  気づいたのです。

 

  「向き合って自分を知り、  

  成長していく」 

  そういう嗜好が

  強い気質である以上、

  気質に従う方が

  人生楽だし楽しいと思うように

  なったのです。

 

 

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  以上が私が

  自分を好きになるため、

  認めるために

  取り組んでよかったことです。

 

  そして今も

  取り組んでいることでもあります。

  

  同じように

  悩むことがある気質の人の

  参考になれば

  嬉しいことはありません。

 

  人にはそれぞれ段階があります。

  私もそうでした。

 

  「気質」を武器ではなく

  「だから仕方がない」と

  思ってしまうと制限に変わります。

 

  もっと自由に

  繊細で落ち込みやすい自分の

  存在を認め、

  自分を認めるのが苦手だったり

  自分より人を優先しがちな

  優しい気質であることを

  受け入れ、

  改めることにより他人軸から

  自分軸に戻すことができるものは

  改めていく。

 

  そして「気質により苦手・できない」を

  最初からやらないのではなく、

  やってみる。

 

  時間をかけて最終的に

  その枠を超えていくことが

  「ありのままの自分」を

  認めることにつながり、

  「自分らしく生きる」

  良い人生につながっていくのだと

  思っています。

  

 

 

  ここまで読んでくださって

  本当にありがとうございました。

 

 

 「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」

    ~フォレスト出版

   トレイシー・クーパー著

     (カリフォルニア

     統合学研究所の統合学哲学博士。

     HSPのアーロン博士の

     ドキュメンタリー映画にも

     出演、自信もHSS型HSPと公表)

   時田ひさ子監訳

    (HSS型HSP専門心理カウンセラー)

   長沼睦雄監修

    (精神科医)