こんにちは。
今日は、カラーデザイン検定1級対策講座3回目を受講させていただきました
自分の復習の為に、今日学んだ内容を振り返り帰りたいと思います
ややマニアックな内容なので、ご興味のある方は読んでいただけたらと思います
今回のメインテーマは、
L*a*b*表色系
(エルスター・エースター・ビースター)
前回は、混色系の代表的なカラーシステムである、XYZ表色系について学びました。
XYZ表色系では、光の三原色である赤、緑、青(R, G, B)の混色比を計算して、どんな色なのかを数値で表します。
小文字のx(赤)を横軸に、小文字のy(緑)を縦軸にしたxy色度図では、xとyそれぞれの数値から、どの様な色なのかが分かります。
xの値が大きくなるほど、赤の比率が増し、yの値が大きくなるほど、緑の比率が増します。
xy色度図
xy色度図では、色相と彩度は分かりますが、明度は分からず見た目の色差を正確に判断することができません。
実は、xy色度図は本当はケーキのような形をしていて、xy色度図として私たちが見ているのは、その表面の部分だけ。雑な絵ですみません!
真ん中の白っぽい部分(x=0.33, y=0.33)は「白色点」と言われますが、上の絵で見ると分かるように、白い部分は実は、黒〜白までの範囲の無彩色ということになります。
xy色度図上では平面なので明度は分からず、別に表記する必要があります。そこで、XYZ表色系では明度はYで表記されます。つまり、Yの値が分からないと、明度は分からないということになり、色度図上では正確な色の判定ができないということになります。
例えば、下の図では、楕円で囲まれた範囲の色は、人の目には同じ色として感じられます。
特に緑色の楕円は大きく、色の範囲が広いことが分かります。
緑系の細かい差が見分けづらいのは、こんな理由もあったんですね
色彩管理の現場(例えば車の塗装など)では、製品のサンプルや基準となる色と比較して、どのくらい「色差」があるかを客観的に判定することが求められます。
そこで、XYZ表色系を開発したCIE(国際照明委員会)が、1976年に色差を一定の距離で表す方法を開発したのが、
均等色空間、英語表記では、
UCS (Uniform Color Space)です
均等色空間として代表的な表色系が、
L*a*b*表色系です。JISにも採用されています
L*a*b*表色系は、現在、物体の色を表すのにあらゆる分野で最もポピュラーに使用されている表色系となり、化粧品業界では人の肌の色の測定などにも使われているそうです
L*a*b*色空間では、球体の三次元空間で色をとらえることができ、縦の中心軸がL*で無彩色(明度)を表します。
無彩色は、0〜100までの数値で表し、黒が0、白が100となります。
L*(明度)は、マンセル表色系の明度の10倍。つまり、L*70はマンセル表色系では明度7となります。
横軸はa*、b*で表示され、色相と彩度を表します。
+a*は赤、-a*は緑(赤の補色)
+b*は黄、-b*は青(黄の補色)
となります。
つまり、
+a*、+b*は橙、
+a*、-b*は紫、
-a*、+b*は黄緑、
-a*、-b*は青緑
の色の範囲が含まれるということが分かりますね
そして、上の図からも分かる通り、a*=0、b*=0の原点に近づく程、彩度が低くなります。
L*a*b*色空間内の2色間の距離(=色差)は、
ΔE*ab(デルタ・イースター・エービー)
と表記されます。デルタって書くと、Δと出てくるんですね。知らなかった〜
今日の高田先生の説明では、
「XYZ表色系のxy色度図(アイロンの形)を両手でぎゅぎゅっとおにぎりのようにまとめて、丸く球体にしたのがL*a*b*表色系のイメージ」という説明が、可愛くてイメージが作りやすかったです
なぜこの様な表色系ができたのか、どの様な場で必要とされているのかなど、背景も伝えてくださり、今なら自分の言葉でも説明できる⁈気がしてきました
地道に復習しながら引き続き頑張りたいと思います
高田先生、ご一緒した皆様、今日もありがとうございました! 良い週末を〜