「娘がやって当たり前」という思考
ネット記事で、多くの認知症患者とその家族を見てきたという医師の話を読んだ。それに対する読者のコメントが「あなたはずっと一緒に生活してる訳じゃないですよね」とか「いつまで続くかわからない介護。話が通じないだけじゃなく、良かれとやった事を罵倒されたりする。そんなの理想論」とか、否定的なコメントが並んでいた。私もそう思う。認知症だと言っても、何もできないわけじゃない。できることはやらせてみて、とその医師は言うけれど。私は2月からずっと実家にいるけれど、両親が洗濯をしたのを一度も見ていない。夕食も全て私が作っている。(朝と昼は意地でも作らない)その医師の記事を読んで、そうだよなぁ、私がやっちゃうからいけないんだよなぁ、そう思って「洗濯ぐらいしたら?」と母に言ったら「あら。私の下着も洗ってるの?」と言う返事が返ってきた。これで、イラッとしないでいられる?イラッとしたからしばらく洗濯するのをやめようと思った。認知症だけじゃなくて、母には「娘がいるんだから、娘がやって当たり前」と言う意識がある。だから何もしない。何もしないとドンドンできなくなるから認知症も進むんだけど、娘がいるから…と言う意識を変えることはできないからやっかいだ。さらに最近は父が母に何も言わなくなって。それは、母が食事の用意をするより、私が作ったほうがまともな食事が出てくるから。母はもう普通に料理を作ることができないから。かと言って、じゃあ「デイケア行かないなら、お掃除や料理の介助とか頼んだら?」と言っても「あんたがいるのになんで?」となる。やっぱり同居は良くないよなぁ…。