特別な待遇や特別な扱いがないと、
イライラして楽しめないという人がいる。
優越感を得たいから、
他の人と同じ扱いではイヤ!
弱い心が落ち着かないから、
一般客扱いには耐えられない!
こういう人は自分が特別である時だけ、
心が癒されると思い込んでいる。
しかし名誉や権力というのは、
本質的には心の傷は癒さない。
なぜならそれは、
一時的なものだからだ。
目的がない人は欲張りである。
目的があって何かを集めるのは、
欲張りとは言わない。
目的もなく、
ただ集める。
それを「欲張り」というのだ。
「もっと、もっと」と多くを求め、
「もっと、自分を見て!」と求める。
そう目的のない人はみな欲張りなのだ。
こんなふうに自分の現状を認めずに、
「もっともっと」と求めてばかりいると、
人の心は疲れてくる。
そしてこの「もっと、もっと」と求める心が、
自分自身を苦しめる事になるのだ。
人から認められるような立場にいる人が、
自分がそんな状態になければ幸せじゃない
と思い込んでいるとするならば、
その思い込みこそが一番の不幸な原因なのだ。
心理学者アブラハム・マズローは、
こう言った。
「真の成功者とは豪華な食事も楽しめるが、
日常の家庭料理も同じように楽しめるものだ」と。
そう、本当に幸せな人というのは、
お金がある生活も楽しめるけれど、
なければないでエンジョイできる人なのだ。
だから目的なく欲張るのはヤメにしよう。
幸せも成功もあなたが生きている
「今ここ」にある。
あとはあなたがそれを
感じるだけでいい。
別に特別じゃなくても、
みんなと一緒でも、
あなたはあなたなんだから。