人はわからない事に不安を覚え、
時に妄想の世界へと入り込んでしまう。
しかし考えてもわからない事や、
変える事ができない事について、
いつまでも悩んでいても仕方ない。
だから妄想せずに今やるべき事を成し遂げよう。
中国唐時代の禅僧・無業禅師の言葉で、
「莫妄想」という言葉がある。
「妄想する莫(なか)れ」という教えだ。
無業禅師は誰か何を尋ねられても、
「莫妄想」と答えていたという。
妄想というのは考えてもわからない事を
いつまでもアレコレ考える事である。
たとえば過去の事はどうしても変えられない。
それなのに「あの時にああしていれば…」
と考えて悩んでも仕方ないのである。
確かにその時に違う行動をしたら
結果は変わったかもしれないが、
それは考えてもわからない事なのだ。
だから“妄想する莫れ”だ。
過去の自分の選択に後悔しても、
今さらどうする事もできない。
だったらあきらめて気にしない事だ。
そしてこれは未来についても同じである。
未来の事は誰にもわからない。
わからない未来に怯えて生きるより、
妄想を断ち切り、自分にできる事をやった方がいい。
きっと未来はそんなに悪くないはずだから。
どうなるかなんて誰にもわからないけど、
わからない事を決めつけてはいけない。
妄想に囚われて悲観する必要はないし、
根拠もない思い込みで苦しむ必要もない。
すべては“妄想”でしかないのだから!
自分で勝手に作り出した思考で、
ありもしない未来に囚われてはいけない。
考えても仕方ない事は考えない事だ。
それよりも今、自分ができる事をやればいい。
妄想せずに自分がやるべき事を成し遂げよう。
莫妄想!!!
考えても仕方ない事は考えない。
今この瞬間を精いっぱい生きようぜ!