ローマ時代の詩人ホラティウスは、
「カルペ・ディエム」という言葉を残した。
そう「その日を摘め」だ。
これは英語では「その日をつかめ」と訳されるが、
「今この瞬間を生きよ」という意味がある。
一日一日を大切にするという事は、
今のこの一瞬を大事に生きる事だ。
生きている者はいつか必ず死ぬ。
それがいつになるかなんて、
誰にもわからない。
だったら今ある機会をできるだけ掴み、
限られた時間を楽しんだほうがいい。
人生で大切なのはどれだけ長く生きるかではなく、
たとえ短くでも自分らしく生きる事なのだから。
古代ローマでは
「メメント・モリ」という言葉使われた。
「死を忘れるな」という意味だ。
自分はいつか死ぬのだという事を忘れなければ、
有頂天になって判断を誤る事も少なくなるだろう。
だから古代ローマでは将軍が凱旋パレードで
必ず「メメント・モリ」と囁いたのだ。
そう囁く事で「今は絶頂だが明日はわからない」と、
思い起こさせていたのだろう。2
「メメント・モリ」には
「今を生きろ」や「今を楽しめ」
といった意味もある。
そうだ。僕たちはいつ死ぬかわからない。
だから死を忘れずに生きる事は大切だが、
同時に今を楽しむ事も忘れてはいけない。
僕たちは誰一人として、
死から逃れる事はできない。
しかし僕たちは今を生きる事ができる!
だから悔いのないように自分の番を生き抜こう。
僕たちは誰もが命のバトンを受け取って、
自分の番を生きているのだから。
さぁ、その日を摘め!