暑い陽射しが照りつけ、
セミの鳴き声が聞こえる。
「お父さん、遊ぼう!」
子どもたちに誘われて外にでると、
何もしないうちから汗がでてくる。
「セミ取りに行こう!」
と子どもに言われるままついていく。
セミをアミでつかまえては逃がし、つかまえては逃がす。
どうやらまだセミを触るのはコワいみたいだ。
何度も何度もくりかえして、
それでも飽き足りずにまた同じくりかえし。
「ちょっと休憩しようよ」と僕。
「えー、もう休憩するのぉ。」と子どもたち。
仕方ないなぁっといった感じで僕を見る。
そして限界を越えて更に限界まで遊ぶ子どもたち。
倒れるんじゃないかと思う寸前に「水チョーダイ!」
そう言ってグビグビ水を飲んだかと思うと、
もう遊びの世界に走りだしている。
でもこうやって子どもの世界に
誘ってもらえる時期も限られているんだよね。
あと何年か経ち、子どもたちが成長したら、
こうしてセミ取りもできなくなるんだよなぁ。
なんだか淋しさ半分、嬉しさ半分…。
子どもたちにとっては、ほんの束の間の夏休み。
僕もその限られた貴重な時間の中、
子どもたちと共に過ごし、そして子どもたちから学ぶ。
これはもしかしたら“大人の夏休みの宿題”かもしれない。
大人になって忘れてしまった子どもの気持ちを思いだす事?
大人になったからこそ感じる気持ちに気づく事?
何よりも今という瞬間を楽しむ事だね。
子どもたちは汗びっしょりになりながらも、
周りの目なんか気にせず今を楽しんでいる。
そう、僕も楽しもう!
人生そりゃ色々あるけど、あまり深刻に考えすぎないで、
与えられた“今”という瞬間を楽しもう。
この瞬間の中にある幸せも淋しさも喜びも全部、
心から味わいながら…。
この記事が少しでもあなたのお役にたてたなら、
ランキングをクリックして頂けると嬉しいです↓