バニュルスとピノ・デ・シャラント 2つの酒精強化ワイン | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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ワインのほかに

「酒精強化ワイン」

というジャンルがありますが、今回フランス的にはこの中に2タイプあると知りました。

 

 

まずは酒精強化ワインvins doux naturels

は発酵の途中でアルコールを加えて発酵を止めたもの。

アルコール度数が高くなり、かつまだ発酵していないぶどうの糖が残っているので、

必然的に甘めに。

 

シェリーやマデイラが有名ですが、

これはバニュルスBanyuls

 

酒精強化ワインに独特の枯れた風味だけでなく、なかなかに奥深い味わいがあります。

今回は鴨のベルガモット風味に合わせてみました。

甘味があるので、ちょっと心配でしたが、冒険!

おいしいマリアージュになりました。

 

唯一チョコレートにあわせることのできるワインとしても知られているので、

チョコとも一緒に食べてみました。これもまた、「合うねえ」!

 

もう一つのタイプは、まったく発酵させずにアルコールを加えて、糖度を残したもの。

フランス語では

vin de liqueur

 

その一つの銘柄は「Pineau des Charentes」ピノ・デ・シャラント

発酵していない果汁にコニャックでとめるのだそう。

甘味があり、さらっとアペリティフにおいしかったです!