お誘いいただいて、平日の昼間
中之島のヒラマツに会食に行ってきました。
お天気もよく、遠くまで見渡せて、なんとも爽快!
個室には、一席ごとにきっちりとパーティションが用意され
ていて、とても安心でした
シャンパンでスタート

ブリオッシュにフォワ・グラにオレンジ!
とーってもシンプルなのに、おいしい!
スペシャリテだとサービスのソムリエさんがおっしゃっていました。たしかに!
合わせたのは2000年のポルトー
2000年なんて近い過去なのに、すでに22年もの・・・。
香りよく、深みがあって、いうまでもなくフォワ・グラに
よく合います!
帆立の下にはアスパラのピュレとリゾットが!
仔羊のフィレのローストにグリンピースのピュレ
フィレにはほどよい歯ごたえがあって、おいしい!
フィレだけを食べることはほぼないので、
ちょっと驚きでした。
フィレはあばら骨の内側に沿ってすっと1本ずつ両サイドにある部位で、私が仔羊を注文するときは、
骨付きの背肉carreと鞍下肉selle d'agneauの間で
半分にカットされて、その両方に「ひっついてくる」
状態なのです。
フィレだけが売られてるのなら、私も買ってみたい!
いちごとメレンゲのデザート
ほんとうは一皿ごとにワインがペアリングされていて、
さすがのセレクトでしたが(主催の方がいつも懇意にされているソムリエさんに、念入りに選んでもらったとのことでした)、写真を忘れ、
酔いもまわって、すっかり何だったか忘れてしまい・・
でも、とてもおいしかったことは確か
ところで同席者の中にシニアソムリエさんがいらっしゃり、
非常に興味深いことがたくさん聞けました。
日頃私が疑問に思っているのは
「いくら熟練のソムリエで、ものすごい量のワインを飲んできたとしても、
世界中、毎年毎年、全ワイナリーのワインを飲むことはできないのに、
どうやって、その味や香りを知り、表現するのか?」
ということ。
たぶんほんの一握りの、
「これはマルゴーのシャトーパルメの2000年だね・・」
などとたちどころに当てられる天才肌の人は別として
地道に経験を積み重ね、鍛錬を繰り返し、
高みに登った人の頭の中がどうなってるのか知りたい、
とずっと思っていたのです。
「頭の中に系統ごとの引き出しがあって、そこをたどっていくと、引き出しがパンと開くのです」
つまり飲んだことのないワインでも
・品種
・属する地方の傾向
・畑の傾向
・シャトーの傾向
・年度
・近いシャトーの味
などなどいくつものマトリックスがあって、
たとえば飲んだことのないワインでも、
その系統図をたどって類推すると、だいたいのことは分かるのだそう!!
へええ、なるほど〜
ものすごく納得しました。
謎が一気に解けた気分です。
そして飲んでみて答え合わせを、繰り返し繰り返し行っているのだそうです。
すごいなぁと敬服しました。
経験値は当然重要ですが、
いっかい一回、意識に登らせ、思考を巡らせ
記憶しながら飲むという行動の積み重ねがとても重要
ということなのでしょう。
パンに添えられたエシレーバターも、
なんどもなんども食べて、匂いを嗅いでいらっしゃり
「自分に覚えさせている」と。
それは学問の裏付けがあってのことで、
いずれワインの勉強をしたいと思っていますが
ほんとに必ず勉強したいと思った午後でした。