ハワイのお土産 マノアのチョコレート | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

ハワイのお土産に、マノアのチョコレートを頂きました。

https://manoachocolate.com

ビーントゥーバーのチョコレート屋さんで、ハワイ産のカカオから作られています。ほかの材料、砂糖やカカオバター、ミルクパウダーはオーガニック。

 

左は50%のミルクチョコレートで、ミルクとはいえ苦みと、はっきりとしたカカオ由来のよい香りがあります。とてもおいしい、甘ったるさのまったくない、ぱきっとキャラのたったミルクチョコです。

 

右は60%

教室でみんなで食べてみると、

「なんだか花っぽい」「ちょっとお線香的!」

たしかにはっきりと・・・うーん何だっけこのお花と思っていると・・・。

「ラベンダー!」

パッケージをよく見ると、たしかにラベンダーの畑が描かれ、色も紫です。言われてみれば、はっきりとラベンダーの香り。

しかも上質な香りです。

「マウイの乾燥ラベンダーの花を1週間カカオバターに浸けてから、チョコレート」にしたそう。

繊細で、上質。とてもおいしかったです。

 

フランス語の先生にもおやつとしてだしました。

「うーん、すばらしい!」

ハワイ産のカカオから作られてるらしいよ。

「そんなはずない。世界にはココア生産の帯があって、赤道をはさんだ地帯じゃないと作れないはず。コーヒー豆と同じ。ハワイははずれてる。暑くて湿気がいる」

ハワイは、暑いし、湿気高いじゃない?

「うーん、そう?」

だって、そう書いてあるもん。ハワイは合衆国の中でカカオを産する唯一の州って。

「あ、ほんとだね」ここでささっとネットを駆使し、

「ふーん最初にハワイでカカオを作り始めたのはガテマラの人らしい」

ふーん。

この会社にかんしてはハワイ大学の学生のプロジェクトとして2010年にスタートしたというようなことがHPに書かれています。

 

昔、ハワイのお土産といえば、カメハメハ大王のマカダミアチョコだったのに、時代は変わり、地産地消のこんなに素晴らしいもの、かつこんなに現代的なお洒落な製品ができているなんて。先日別の方からいただいたハワイ産のラムもそう。だいぶ前だけど、ハワイ産のヴァニラももらったことがあります。

 

「ところでアメリカで一番ホームレスが多い州はどこか知っている?」

さあ、知らない

「ハワイ」

へえぇ。見えない。

「冬は寒いでしょう? ホームレスの人はどこに行きたい?」

そりゃまあ、温かいところだね。

「というわけでハワイ」

えぇ、航空券はどうしたのさ!

「なんとかお金をかき集めて買ったんじゃないの」

たぶんリーマンショックなどで、ある日突然職を失った人もいるのでしょう。

「あまりに多いからハワイ州は最近、本土へ送り返す航空券をホームレスの人に配ってるって」

へえぇ。大変な世の中です。

 

チョコを下さった方に聞いて見ると、やっぱり見掛けたそうです。30年も前の記憶ではいなかったような。時代はどんどん変わってるのだと、別の意味でも思いました。

いろんなことを考えながら、大事に味わいました。

ご馳走さまでした!