仔羊の「ねずみ」って? 1月の料理連続講座にて | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

仔羊のスーリのコンフィ、レモンのコンフィで

souris d'agneau confite au citron confit

 

今月のメインは仔羊のスーリ。スーリsourisとは、ねずみという意味で、膝のあたりの部位です。ぶりんとした丸い肉がねずみに似ているからそう呼ぶのだとか。ゼラチン質が多く、独特の食感で、私は大好きです。

 

仕込んでおいたレモンのコンフィも一緒にオーヴンへ。

だんだんとつっやつやのぴかぴかになります。

 

 
 
ただ疑問が残るのです。フランスではマルシェに行けば、ジゴ(腿肉)もスーリ(膝肉)も普通に売られています。スーリはジゴの一部なのですが、それではスーリを取ったあとの腿肉はいったいどこへ!?
 
さてデザートは、大きく焼いたサヴァラン、柚子とリモンチェロで

 

この前行ったpoule au potででてきた、私史上2番目においしかったサバランを思い出して、大きく焼いてみました。

 

型は本当はクグロフでもトロワ・フレールでもない、その中間くらいの、大振りな溝の型。あらためてあれが欲しいなあと思う今日このごろです。