パリ、パン屋さん巡り バゲット編 | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

昨日の大阪市は、拍子抜けするくらいの、ただの雨の一日でした。お住まいの地域はいかがでしょうか。

関東地区のあまりの惨状に言葉を失いました。少しでも早い復興を願っています。

 

さてパリのお話の続きです。

パン屋さんをいろいろ。

 

たまたま通りがかったお店は2013年の受賞者の印が!

image何番なのかはわかりませんが、ちょっと買ってみましょう。

 

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1/2 バゲット 0.6ユーロ
味や香りはあっさりめ。バランスがよくて、するりと食べられる感じです。塩も控えめ。これは最近の潮流で、フランスの保健省のお達し。塩は下げる傾向にあるらしいのです。
 
 

バカンスだった去年のリベンジ!!

2018年度バゲットコンクール優勝の

M seddi エムセディさんのブーランジュリー2Mへ

 

 

 

バゲットは、「18年のコンクールで優勝」と「17年の7番」もアピールされた紙袋に! (さらにちなみに17年のリンゴタルト優勝ともありましたが、季節ではなかったので、買わず。また今度!)

1/2バゲット 0.6ユーロ

朝8時半すぎ。

 

クロワッサン(€1.1)とパン・オ・ショコラ(€1.2)を買いました。

 

バゲットはわりとがっしり。少し穀物の香り(今回のあっさりが多いなかにあっては強め)。塩加減も従来通り。

 

ところがクロワッサンはどうした・・・・という味。見た目もダレダレ・・。むやみに塩辛く、がっしりです。バランスがよいようには思えません。パン・オ・ショコラも同じ。

 

もしかしてシェフはヴィエノワズリには、興味なし!?

 

さて気を取り直し、おいしいバゲットに、バターと前日作ったレーヌクロード(スモモ)のジャムを乗せて。いただきます!

あぁ、幸せ!

 

 

 

 

近所のお店。ウインドウに

2015年のブーランジュリコンクール優勝とあります。

そんなコンクールあったのですね。

 

がっしり固め。塩少ないめ。酸味があるので、ルヴァン入りでしょうか。おいしいです。

 

 

 

 

 

 

おもいがけずメゾン・ランドメンヌを発見

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サラダについていたバゲットは少し乾燥して、固い感じ。

クロワッサンは逆に少し焼きが甘い感じです。ぶかっとしたタイプ

またいつか来てみましょう。

 

 

2019年のバゲットグランプリルロワ・モンティへ

boulangerie Leroy Monti

203 av. Daumesnil 12e

https://boulangerie-leroymonti.business.site

 

 

1/2バゲット €0.6 引きが強く、目は詰まり気味。塩加減は従来通り。少し香りがあり、従来のフランス的香りはないような。

 

クロワッサンはおいしくて、きゅっとコンパクトな生地です。

 

 

ギャルリーラファイエットのティエリームニエさんのお店に。

バゲット€1.2

 

19年優勝のルロワ・モンティに似ています。あ、ムニエさんはフランスのパン業界の実力者なので、逆かも。19年優勝のバゲットはムニエさんのに似てる、です。

 

固さは強め、よい香り(少ない目ながら)とともにフランス的香りもあり。塩加減は従来通り

しっかりめです。

 

 

2017年のバゲット・グランプリへ

アルレット・エ・コレットArlette et colette

4, rue de la Jonquière

https://www.facebook.com/ArletteetColette/

 

2017年のバゲットグランプリ かつ19年のパティスリー2番

1/2バゲットは、通常1本を半分にカットしたものですが、このお店はもともと半分サイズで焼いてあるよう。€0.6

あれれ、とても軽い!  

塩少なめで、日本のバゲット、いえリュスティックにとても似ています。

そういえば、前々回16年と17年のグランプリを食べて、その2年分はとても日本の味に似ているなあ、と感じたことを思い出しました。これも、まさしくそのときの味の系統に思います。

 

あれ、ここまで来て、17年のグランプリに2回行っていることに気づきました。しかしまったく別の店です。

あれれ??? シェフの名前はともに

Sami BOUATTOUR

つまり同じ人ですから、独立されたということでしょうか。
だったら似てると感じるのは当たり前でしょう。
いまようやく(帰国してからじつは早1ヶ月・・・)わかって、
すっきりしました。
 

 

さて今回行った18年19年とムニエさんの3つは、生地はどれもコンパクトで、しっかり目。それまでとは傾向が少し変わったように感じます。

 

クロワッサン€1.2

軽く、甘味なく、ナイフで切ってもハラハラ落ちません。バター香りありです。

 

 

一つバゲットについて気づいたことは、今回のバゲットは全般的に風味がいつもよりもあっさりめで、同時にフランス的なにおい(特段よい意味ではないのですが)も少なめ、あるいはまったくなかったお店がいくつもあったということです。
つまり今期の小麦粉の出来による、ということでしょうか。
 
もう一つ。保健省主導の、健康のためパンの塩を減らしましょうキャンペーンは推進中(=途中)の模様。