ロワールの葡萄畑に | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

テリアン先生にお願いして、ロワール地方ヴヴレイVouvrayにある葡萄畑に連れていってもらいました。

 

 

 

むかし学校にいた頃、先生に頼んでぶどう摘みに寄せてもらったことがあるブロー家で、私にとってはじつに23年振り!

1泊2日で、貴腐菌のついた白の収穫を手伝い、収穫の食卓にも同席させてもらって、ひどく楽しい経験をさせてもらいました。

domaine de la taille aux Loups

残念ながらオーナーのブローさんご夫妻はカナダでのワインフェスティバルに出席のために不在で、若いご子息が案内してくださることになっています。


まず案内されたのはLa butteという新しい畑

ブルグイユBourgeuilにあります。2007年に12ヘクタールの畑を購入して、スタートしたそうです。

 

 

樹齢50年くらいの木

シュナン・ブラン種のぶどう

 
 
 
 
もうここ3ヶ月も雨が降っていないのに、葉が青々としているのは、根が地中深くまで達しているからだそう。
(たしかに近隣の畑を見たとき、若木の畑の木は随分としなびていました)

部分的にぶどうが焦げたbrulee状態になっている(=レーズンみたい)のは、雨が降らないせいではなく、今夏の異常気象の高温で44〜45℃になったからだそう。
 
 
 


 

 

そうそう、トゥール在住の、元コルドンの先生、ディディエシェフも来てくれました。ちょっと大きく(!)なられたようですが、東京校の先生をされていたときに会いに行って以来なので、たぶん20年振りくらいの再会! うれしいことです。

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次は醸造所へ

石灰岩の地層をうまく利用して、上からぶどうを入れ、下に絞り汁が落ち、さらに下の階で樽に詰められ発酵・・というしくみになっています。

 

 

カーブ内は一年中12℃で一定

 

 

 

さてデギュスタシオンのための建物へ。待ってました!

 

 

もともとの畑は

demeine de la taille aux loupesという名前で、

両方の畑の発泡、白、赤、甘いワインまで次々にたぶん20本くらい試飲させてもらいました。私はすでに6本目くらいから分からなくなってきていて、説明のフランス語がもう、ぐでぐで・・

 

 

 

 

 

 

 

先生たちが食べ物を用意してくださっていて、テラスでのピクニックの始まり!

 

 

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なんて贅沢な!
おいしいワインと食べ物、静かにゆったり時間が流れ、本当にすばらしい時間でした。(ちょっと寒かった&酔っていて、ぼわーんとしてたのも確か)
 
チーズも、地元ロワールものも含め、どれも上質です。
 
 
先生のおかげで、本当によい時間でした。ご同行くださった皆様方、一緒に楽しい時間をありがとうございました。
パリもよいですが、地方の良さは何ものにも代えがたく。気持ちがすっとするような。ぱっと広がるような。
 
さてブロー家を後にし、アンボワーズ城へ
ロワールに来た! って感じ
 
これがアンボワーズ城です。
お城の入口前には、パティスリー・ビゴがあります。途中で、そういえば随分前にビゴさんに連れられて来たことを思い出しました。
当時(もう15年も前)、90歳を超える白髪の上品なおばあちゃまがサロンの奥にいらっしゃいましたが、さすがにもうおいでではないかも。
 
さて。我らがソムリエール(同行の生徒さん)が1ケース12本お買いあげ。このまま関空へゴー!

ブロー家は日本へは輸出していないので、普通には飲めません。

 

ご興味ある方は、お知らせください!