近所のスーパー阪急オアシスで、ポワトー地方のブロワイエbroyer du Poitouを発見しました。
フランス地方菓子の中でもまだまだメジャーとは言えないお菓子なのに!
うれしくて買ってしまいました。
ポワトー地方はフランスの西岸に位置する地方で、首都はポワティエ(世界史に登場する『ポワティエの戦い』の街です)。
シャラント・ポワトー地区といえば、バターや生クリームがおいしいことで有名で、AOP(保護原産地呼称)がついています。おいしいバターから作られるお菓子は必然的においしいに違いないのです。
お菓子屋さんに売られているブロワイエは1〜2cmの厚みのある、ちょっと大きめのガレットです。私が現地のお店でよく見かけたものは手の平を開いたくらいのサイズでした。伝統的にはげんこつでまんなかをガンッとたたき割って、小さくしてから食べるもの。ブロワイエbroyerとは「砕く」という意味なのです。
これはそれほど大きくないのですが、食べてみると、素朴にまっとうにおいしいサブレでした。叩き割るほど固くはないものの、ボロワイエらしいしっかりとした食感です。原材料は「小麦粉、バター、卵、砂糖、塩」だけです。
フランスのこういう箱のお菓子は、いつも偉いなあと思うのです。使う材料は、お菓子を作るのに最小限必要な、まっとうなものだけ。
ほかの「これいったい何のために入っているの?」と思うような材料は入れずとも、大量生産品がしごくまっとうにおいしく存在するのです。
おいしいものを見つけてしまった、と私の密かな楽しみになりました。
ただちょっと価格設定が変だと思うのです。
2枚入りで430円。ウォーカーズだって100円ちょっとなのに、これはえらく高いなあと思いつつ買ったのですが、横に並んでいた大きいサイズ(写真)は12枚入りで650円くらい。なんかおかしくないでしょうか?