1年振りの熊本を、少し見てきました。
トンネルを超えて車窓の向こうに阿蘇の美しい山の稜線が見えた、と思ったら、崩れた山肌が目に飛び込んできました。
1年以上風雨にさらされたことであのときの生々しさが消えただけで、崩れたままにかわりはありません。
ブルーシートは少し減ったようには思いますが、いぜん目に飛び込んできます。
阿蘇大橋が落ちたあたり。バリケードの向こうにはもう地面がありません。しばらく言葉になりませんでした。
向こう岸にはブルドーザーが何台か見えます。
心えぐられる景色です。
一つの救いは、この9月に少し下手に新しい橋がかかること。
益城町にある丸菱の本社
本社家屋は耐震工事中とのことで、ぐるりに建てられたプレハブでたくさんの人が仕事をしていました。
泊まったホテルは熊本城の目の前。
朝、ぐるりを少し歩いてみることにしました。フロントで
「もちろん入れない事は分かっていますが、ちょっとお城の近くまで行ってみたいのですが」というと、すぐにパンフレットをくれました。
「歴史の1ページ。今だから見に来てほしい!」
とあり、詳細な地図やら説明が載せられています。
なるほど。言われてみればその通り。
惨状に心塞ぐ景色であると同時に、
着々と復興が進んでいる様子に希望もたくさん見えたような気持ちにもなります。1年ではまだまだですが、何らかの形で見守っていきたく思っています。