生クリームをずっと泡立てていると、ふわっとホイップクリームになります。これをさらにずっと泡立て続けると、だんだん乳脂肪の固まりがもろもろとしてきて、そのうち水分(ホエー)が出始めます。この水分を取り除くと、バターができます。
できたてのバターは乳風味が豊かで、新鮮な味を堪能することができます。
ところで市販のバターというのは、工場でこのあとエージングという行程を経て
出荷されるのだそう。
ところが手製のバターはエージングがかかっていないため、分子構造が整わず不安定で、手製バターを使ってのバターケーキはよいものが焼けない、とされます。
という説明をいつも、パウンドケーキの講座のときにみなさんにお話するのですが、じつはやってみた事がありません。
「よくないって、どのくらい、どんな風によくないのだろう」
ずっと思っていました。
そこで生クリームがたくさんあったため、自分で焼いてみることにしました。
まずは本当に生クリームからケーキが焼けたことにちょっと感動!(当たり前のことながら・・・)
切ってみると、たしかに気泡はすこしまだらのようにも見えます。
食べてみるとなんとなくぱさっとしているようにも感じますが、レシピで工夫すればなんとかなるレベルのようにも!
秋になって涼しくなったらまた追求してみようと思っています。うまくいったら、単発講座でご紹介します。