新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて新年最初の話題は、ちょっと豪華にオマール!
私はオマールが大好きです。料理学校でアシスタントをしていた頃、頻繁にメニューに登場し「今この瞬間、この学校でオマールを一番上手に剥けるのは間違いなく私! ふふふ」と思っていたときがありました。シェフはデモで1尾だけ剥くと「はい、あとはユキがやります!」とどさっと私にオマールを渡すのです。来る日も来る日も手をぼろぼろにして固い殻を剥くことに。でもだんだんと上手になり、手をいっさい傷つけることなく、素早く捌けるようになっていたからです。(今はきっとそこまで早くは出来ません)
自分で教室をスタートさせてからも、何度も何度もメニューに登場させ、いろいろに料理してきました。おいしくて大好きだし、豪華で豊かな気分をみなさんに味わってもらえるから。ソース・アメリケンヌ、フリカッセにシヴェ、サラダにソテー、ロワイヤルなどなど。
でも長い間ずっとずっとやってみたかったことがあるのです。それはオマールを茹でて、そのままがぶっと食べること! それは大小いろいろある私の夢のうちの、小さい一つです。
いつまでも夢などと言っていないで、やってみよう!
甥や姪がきゃあきゃあ言いながら、茹でるのを手伝ってくれます(たくましくて、びっくり!)。
沸騰してから6分をカウント。真っ赤になったオマールを取り出し、はさみで殻をばりばりと。
中身をべろんと取り出してかぶりつきました。
みっしりと身がしまり、ちょっと固いくらいです。旨味もいっぱいで、
うわあ、やったあー
という感じ。とうとうです!
姪(小学4年生)の感想は「蟹と海老の中間。蟹よりもおいしい」だそう。
爪の中身も、その付け根の身も出して、すみずみまでみんなでいただきました。
「爪は、胴に比べるとそれほどでもないけど、食べてみて」
「えぇ? 爪のほうがおいしいよ!」
とても楽しくおいしい体験でした。でも。
ものすごく意外なことに、結論は
「オマールは料理をしたほうが、やっぱりおいしい」。
あるいはやっぱりブルターニュ産ならば?(これはカナダ産) 次の目標にするにはあまりにも高価な食材ですが・・、でもいつかやってみたい。
今年は、小さいものも大きいものも、少しでもたくさんの夢や願いが叶うよう邁進していくつもりです。よろしければどうぞご一緒ください。