2023年夏、「キリマンジャロへの道」編を開始しました。

ビジネスクラス世界一周の旅が終わったわけではないのですけどね。

テーマ(書庫)別に、「キリマンジャロへの道」編を追加しましたので、そちらからもどうぞ。

 

 

今日は私にしては珍しく真面目なお話ですポーン

いつもはまぁ、適当な人間なんですけどねバイバイ

 

キリマンジャロ(5895m)へ登り始めて3日目の2023年8月14日、この日は高所順応訓練もありラバタワー(4640m)を通過する行程。

もちろん空気が薄いことによる息切れ、一定の運動能力の低下はあったものの、一番心配していた頭痛、吐き気、食欲不振、意識障害などの高山病の兆候もなく4600mまで到達することができました。

 

ここまでの順調すぎる行程。

まだ目標とするサミット(5800m)には到達してないけど、天空のカフェテラスについて、あったかい紅茶を飲んでいると自然と涙があふれてきました。

 

この時のお話です。

 

 

なぜ自分はキリマンジャロに挑戦しようと思ったのだろうか。

 

これまで生きてきた中で受けてきたいろんな影響や自分の思い・考えもあったと思います。

 

ただおそらく大いに影響を受けたのは、日本一過酷と言われる山岳レース「TJAR(トランスジャパンアルプスレース)」に出場した男たちに感銘を受けたというのがあったのだと思います。

 

※ネットから

 

「TJAR(トランスジャパンアルプスレース)」。

日本海、富山県の海岸線をスタート。北・中央・南の3つの日本アルプスを越え、静岡の海岸・太平洋に至る全長415km、累積標高差 約27,000m、制限時間は8日間のレースです。

※このレースは死の危険と隣り合わせなので、厳しい選考会で選ばれた人しか参加できませんし、普通にリタイア続出です。

 

このレースを知ったのは、超本格的に山登りもされてる2年前のブロ友さんの記事だったと思います。

その時は、山登りへの興味もなかったので、そのままスルーしました。

そして昨年山登りをはじめたころ、おそらくまたブロ友さんが記事にしてて、その後なんか気になってはおりました。

 

ちょうどレースがあったころ、山は違いますが、同じ北アルプスに私も行っていたのですよね。

 

 

そしてしばらくしたら、NHKで「激走!日本アルプス大縦断2022~不撓不屈の男たち」の放送があったのですよね。

 

 
このレース、過酷というひと言では言い表すことが出来ない、
 
ただただひたすら過酷な環境で、
ただただひたむきに自分と向き合う男たちが描かれてました。
 
年末には、昔の大会の再放送もあり、すべて見ました。
※今でもBSとかで時々再放送されてたりします。

 

参加する選手にプロのアスリートはおりません。

皆さん、仕事や家庭を持つごく普通の男たち。

 

なぜ彼らはそんな過酷なレースに挑戦するのだろうか。

そんな市井の人が見事に描かれていて、

ただそのひたむきさに涙が自然とあふれたのだと思います。

 

 

 

 

追い詰められる自分

悲鳴をあげる身体

絶望的な距離感

何度も折れそうになる自分の心

目指すのはあの雲の彼方

・・・

自分の可能性を感じよう

 

そんなレースに出場するみなさんは、人生を賭けてトレーニングを積んで挑戦しているので、私みたいな素人が大した準備もせずに挑戦するキリマンジャロと比べるのはとてもおこがましい限りなのは分かっておりますが、

 

でも、

 

場所も違えば、

距離や過酷さは全く違っても、

 

何かに挑戦したい。

出来るかどうかを考えずに、挑戦したい。

挑戦するんだ。

 

自分にとっての、

自分だけのTJARをやり遂げたい。

 

そんな青臭い想いが、

私がキリマンジャロに挑戦した理由なのだと思います。

 

「進むんだ」

「自分の限界を超えるんだ」

 

4600mまで来たので、あと3日。

 

そんなことを想っていると自然と涙が出てきた天空のカフェテラスでした。

今でも心は時々天空のカフェテラスに飛んで行ったりしておりますバイバイ

 

 

キリマンジャロ登山の前日、あたらしい世界へ踏み出すような不安と期待が入り混じった気持ちで書いた記事はこちらから。