いろいろな差 | 小さな町から韓国語

小さな町から韓国語

田舎暮らしをしながら、韓国語教室を運営しているおばさん先生のブログ

ここ2週間、アメリカ人のご夫婦の日本語のレッスンができていません。

 

日本語の小学校に通っているお子さん2人が、学校になじめず、家にいて、授業ができないという・・・。

 

上のお子さんは、4年生の男の子。

日本語がまだおぼつかないので、授業についていけません。

体育や図工、課外活動は参加するけれど、国語や算数の授業は受けず、家で親御さんが教えています。

 

下のお子さんは、2年生の女の子。

日本語もあっという間に習得し、意思疎通も問題なく、給食もなんでも食べて、なじんでいたのですが・・・

クラスの男の子に嫌がらせをうけ、学校に行くのが怖くなってしまったそうです。

 

どうしたものかと、ラインで私に相談がきまして、どんな内容かと読んでみたら

 

He grabed her sexually・・・

He bothered her physically・・・

He has been hanging out around her classroom waiting for her・・・

 

というような言葉が並んでました。

 

日本語に訳してみると

 

性的につかんだ??

身体的嫌がらせをした?

彼女の教室をうろついて、待っていた?

 

という感じなのですが、いまいちピンとは来ません。

 

腕をひっぱったとか、いきなり抱きついたとか、そういうことなのかな?と想像。

 

待ち伏せ?ストーカーみたいで、そりゃ嫌です。

 

自分の時代(昭和時代)を振り返ると、たしかに、女子にちょっかいを出す男子はいました。

 

髪をひっぱったり、からかったり、極めつけは、スカートめくり。

 

今の小学校は、あだ名も禁止というぐらい、こまかい点まで目を配っているので、スカートめくりなんてとんでもないんでしょうが、時代は変わっても、小学生頃の男子は、やんちゃ盛り。

 

今回のこともいかにも起きそうな事件ではあります。

 

でも、小学生低学年という年齢のこともありますが、

 

そもそも、

 

日本人のもつ

 

身体的距離感?

身体に対して相手から加えられる力に対する許容度?

自分の空間への侵入に対する許容度?

 

なんて呼べばいいのか分かりませんが、そういうものは、他の国の人がもつものと明らかに違うようにも思います。

 

日本人は、全体的にゆるいように感じます。

 

例えば、韓国人が、お笑いコンビのやり取りで、相方の頭をツッコミで、バチンっと叩くのをみてすごく衝撃を覚える、信じられない、ありえない・・・という話は有名です。

日本人の頭は無防備すぎるようです。

 

欧米の場合、なおさらそうだと思います。

 

あるアメリカ人のおばさまは、うちの子たちに「Are you a hugger?(あなたはハグをする人?ハグしていい?)」ってちゃんと聞いてから、ハグしてくれましたし、体に触れる前にはきちんと了解を取ることが多いように思います。

 

なので、先ほどの娘さんの件も、相手の男の子の行為の裏には、そういう「差」の要因もゼロではなくて、軽い気持ちで愛情表現をしてしまったということもあるかも?・・・という推理をして、いろいろ深く考えてしまいました。

 

ですが、とにかく、「人が嫌がってることはしない」は、大原則。

まず迷惑行為をやめてもらわなければなりません。

 

ということで、「担任に話をする、それでも、解決をしなければ、校長に話す」という、黄金ルートを進むのが良いです、というアドバイスをしておきましたが、いろいろ考えさせられる事件でした。