過去問は、武具を身に着けてからのぞみましょう。 | 小さな町から韓国語

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田舎暮らしをしながら、韓国語教室を運営しているおばさん先生のブログ

TOPIKを受ける生徒さんがいるので、授業でもテスト対策をしています。

 

で、テスト対策、試験勉強ってどうやってしたらいいものか?

 

って私なりにこれまでいろいろ考えたのです。

 

私の考えは・・・・

 

試験をうける→過去問をやってみる!

 

というのは絶対に違う、です。

 

もちろん、敵を知るという意味で、どんな感じかなとさらっと過去問に目を通すのはOKなのですが、試験問題にいきなりぶつかって行くのはどうかと。

 

あと、韓国語はまだTOPIK対策の参考書類が、英語ほどないので、それほどひどい状況ではありませんが、英語のTOEIC対策本なんかをみたら、いわゆる「小手先の技」(例:問題文すべてに目を通さなくても、ココを見たら答えがわかる)といったのが多いようで、そういう類のものをみると、思わず、

 

何、ふざけたこと言いやがって。それじゃ、英語の実力じゃないじゃないだろうが!

もう1回出直してこい!

 

って本を投げ出したくなります。

 

全体的な力をあげる勉強をちゃんとしていれば、そういう「小手先の技」なんていらないと思うのです。

 

で、私のクラスでの試験対策ってなにをしてるのかというと、すごく地味です。

 

まずは単語です。

 

試験に出る単語をまとめた単語の参考書はたくさん出ています。

私はこちらを使っていますが、毎回指定した箇所を覚えて来てもらいます。

 

 

 

 

授業では、その単語をスライドでどんどん流して、意味をいってもらったり、その単語が使われている例文を音声で流して、リピートしてもらったりもします。

 

そして、次は、文末表現、接続表現。

 

試験にでる文末表現、接続表現がまとめられたものがこちらのテキストに掲載してあるので、事前に目を通して、できる限り、その表現を使った文を自力で作って来てもらいます。

 

 

 

授業では、それらの表現が使われた短文をひたすら読んで、確認します。

余裕があれば、短めの新聞記事なども読んだりして、試験に出そうな硬い文章に慣れる練習もします。

 

単語と文法で、ぐいぐい韓国語の底力をあげていく感じです。

 

そして、試験1か月~1か月半ぐらい前に、はじめて過去問にあたっていきます。

 

イメージとしては、過去問に立ち向かう前に、武具をいろいろ身に着けて行く感じです。

 

まず、肩に甲冑、足にも甲冑つけて、胸に胸当てつけて・・・鎧かぶって、剣をさす。

(単語を覚えて身に沁み込ます、文法しっかり頭に入れて、読んでもわかる、聞いても分かる)

 

そうやって完全武装してから、

 

「いざ、出陣!過去問に取り組むぞ!おおーっ。総攻撃!」

 

って。

 

基礎となる力を底上げせず=何も武具を身に着けずいきなり過去問に取り組むなんて・・・

ましてや、小手先の剣だけで相手をやっつけようなんて・・・

 

とんでもない、とわたしはと思うのです。

 

「急がば回れ」。先人たちのおっしゃる通りです。

 

地味に、地道に、行きましょう。