タイムスリップ、韓国バラード歌手チョ・ソンモについて語りたい。 | 小さな町から韓国語

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田舎暮らしをしながら、韓国語教室を運営しているおばさん先生のブログ

私が韓国に滞在していたのは1999年~2004年。

 

その頃の韓国歌謡界を語るのに外せないのが、バラード歌手、チョ・ソンモです。

 

2024年の今、2000年代初期のチョ・ソンモについて語るのは、令和の時代に昭和の歌謡曲を語るのに似てなくもないのですが、懐かしさもありついついYou tubeでチョ・ソンモの歌を聞いたりしています。

 

チョ・ソンモ。彼は、まあ、そりゃすごい人なんですが、デビュー時は「顔出ししない歌手」だったのです。

 

韓国語で「顔出ししない歌手」のことを「얼굴이 없는 가수」(顔がない歌手)って言うのですが、「顔がない」って、ちょっとストレートすぎない?って当時思っていた記憶があります。

 

チョ・ソンモの当時の勢いはすごくて、いろんな音楽賞も総なめにしますし、いろんな記録も樹立しますし、「バラードの皇太子」と呼ばれるし、人気俳優もたくさん出演するミュージックビデオも話題になるし・・・当時の韓国は、もうチョ・ソンモまみれでした。

 

令和の時代に「チョ・ソンモ」というキーワードで検索すると、現在も活動をしてはいるけれど、「〇〇がチョ・ソンモの歌をカバーした」とか、名曲を歌おう系の番組やコンサートでヒットすることの方が多いです。

 

過去の名曲が今でも愛され評価されているのは嬉しいのですが、やはり、もう一度、「おおーっ!」ってなるような何かをしてほしい気持ちもあります。

(石川さゆりが、「天城越え」ばかり歌って名曲を聴かせてくれるのも嬉しいけれど、別の新曲も期待したい、ような気持ち?)

 

とはいえ、チョ・ソンモの曲は本当に良いですし、彼のほんわかしたやさしい感じも好きです。

 

いろんな代表曲がありますが、私の思い出の一曲は『To heaven』。

このミュージックビデオには、イ・ビョンホン、キム・ハヌル、ホ・ジュノという豪華メンバーが総出演、贅沢です。

 

 

 

バラードはゆっくり歌ってくれるので、韓国語の勉強にも役立ちましたし、いろんな韓国語の活用語尾が出て来て、すごく勉強になるのです。

 

例えば、「괜찮은거니 어떻게 지내는거야」とか、「우리 다시 만날 그날이 그때까지 조금만 날 기다려줘」とか、初級後半から中級レベルの文法が、きらっ、きらっとちりばめられていて、韓国語を教えている立場としては、もうゾクゾクしてしまいます。

 

みなさんも、ぜひ韓国語バラードの歌詞をじっくり見てみてください。ゾクゾクしたり、「おおーっ、これが初級Ⅰのテキストでならったあれか!」とか、感動体験(?)をするはずです。