
運転免許証の更新に行った。
ペーパードライバーだけど、免許は大事。
将来返納するときに、何かお得なことがあるかもしれないから。
電車半額とか、バスチケットとか、あるかもしれない。
だから、身分証明書として以外に免許証を使うことは無いんだけど、更新だけはちゃんとしている。
もう20年運転してないので、もちろんゴールド免許の優良講習だ。
免許更新で気になるのが写真である。
綺麗に写ったためしがない。
そもそも私は免許証を持ち歩かないから、写真のために顔面を飾る意味も見出だせなかった。
それで、ファンデと、まゆ毛と、リップだけ塗って、他は何もせずに行ったところ、驚きの仕上がりだった。
5年前は「おばちゃん」だった顔が、今回の写真では「おばあちゃん」になっていたのだ。
なにもかもがぼやっと薄く、時間が経ったらそのまま蒸発してしまいそうな顔面だった。
私の顔は比較的、目鼻立ちが濃いめの、押しの強い顔をしている。
だから若かりし頃は、私とは逆の穏やかな顔立ちに憧れていたのだが、
少なくとも目元は、加齢でまつ毛が減ったりやなんやで、嫌な薄まり方をすることを知った。
切ない。
免許の更新にはお金がいる。
皆が必ず払う手数料とは別に、交通安全協会への加入金とかいうやつもある。
この加入金、以前住んでいたところの免許センターでは「当然払って下さいね」みたいな雰囲気だった。
「皆様にお願いしておりますので。」
と窓口でつっけんどんに言われて、こちらに断る隙も与えない感じ。
その昔、私が人生初の免許更新だったかをした際にこのセリフを言われたときには、
「皆様一律に暗黙の了解でこのお金を払うんですね」
と思って、つっけんどんな対応も甘んじて受け入れ、当たり前に支払いをした。
当時から私は、世の中の9割以上の人がこれを払っていると思っていたのだ。
しかし今回、これまでとは別の場所で初めて更新手続きをしたところ、あれっ?ということがあった。
以前の窓口とはちがい、加入のお誘いの仕方がクソ丁寧なのである。
「あ、では払います〜」と私も、毎度のようにそのお誘いに乗ったところ、窓口の人にめちゃめちゃびっくりされた。
「え!!???
本当ですか!!???
ありがとうございます!!」
と、「まるで信じられない」みたいな反応と共に、あるだけのオマケの品を渡そうとしてくれた窓口のおばちゃん。
……このお金を払う人、そんなに珍しいの…?
私は逆に超不安な気持ちになった。
それで、この地域に住む友人に聞いてみたら、交通安全協会の加入金は「これまで一度も払ったことないよ」と当たり前のように言う。
ネットで調べてみたところ、20年前は加入率8割を超えるところも多かったが、令和の今は加入率2割とかもザラであるらしい。
私って、10人に2人の逸材やったんか。
そりゃ「えっ!!?」てなるよなぁ。
加入者には一応お得な特典があるのだが、どれも私には関係ないものばかりだ。
次回からはどうしよう。やめようかな。
とか思いつつ、でもまた窓口でクソ丁寧にお誘いされたら、ふわっと支払ってしまいそうだ。

★ランキング参加中★
※リブログ欄閉じていますが、リンクフリー。お知らせも不要です。ご自由にどうぞ。
