「イスラエルとパレスチナはなんで戦争してるの?」

 

昔、家族でニュースを見ていたら、小学生の息子にこう聞かれたことがある。

 

モノを知らない私はきちんと答えられなかった。

 

 

その様子を察した夫が、代わりに息子へ話をしてくれた。

 

「ひとつの土地をめぐって、イスラエルとパレスチナが争ってるんだよ。その場所が欲しい、または、取り戻したいっていう人たちが、 昔から。」

 

 

それを聞いた息子は言った。

 

「争ってる人たちにとって、その土地は、お母さんのお膝なんだね」

 

誰にも奪われたくない大切な場所、ということだ。

 

 

もう私の膝に乗ることは無くなった息子による、とても優しい比喩だった。

 

それを聞いた私は、ガザ地区で何が起きているかくらいちゃんと知っておくべきだと思った。

 

 

 

 

ガザ地区は、日本の福岡市より少し広いくらいの大きさだそうだ。

そこに200万人以上が暮らしている。

 

東京や大阪の都市部に匹敵する人口密度だが、東京や大阪と違うのは、

 

ガザが街ごと壁やフェンスで囲われていて、住人は自由に外へ出られないこと。

 

街の上空にはドローンが飛ばされていて、人々が24時間監視されていること。

 

激しい空爆を受けて、火傷や銃撃により歩けなくなった人がたくさんいて、

きれいな水も電気も燃料も徹底的に不足していて、病院も学校もことごとく破壊されていること。


 

「お母さんのお膝」で、今この瞬間にも、たくさんの子どもたちが亡くなっている。

 

私は何も知らなかった。

 

 

 

 
 
 
 

 

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