夫の勤め先には持ち株制度がある。

 

入社してからもう20年、給与天引で、彼は無意識に株を大量取得してきた。

 

 

なんでもかんでも給与から引かれるなぁと思いこそすれ、あの持ち株をどうにかしてやろうなんて考えたこともなかったが、コロナ禍をきっかけに風向きが変わった。

 

夫が初めて、自分で証券口座を開設したのだ。

 

コロナで株が下がっていたタイミングで個別株を自分で買い、売買取引を始めた。

 

それをきっかけに、上から言われるがまま申し込んで放置していた勤め先の持株とか、企業型年金とか、生命保険にくっ付いていた投資変動項目みたいなものを、彼は一つずつ、自分で見直しをかけていった。

 

 

 

 

夫はどちらかというとリスクを取るタイプだ。

 

安全なバランス投資型から、責める投資へとどんどん変更申込をかけていったところ、ここ2年程で運用状況が見違えるほどに良くなった。

 

 

中でも一番驚いたのが、冒頭の「持ち株」の扱いである。

 

のんべんだらりと退職まで持っておくかと思いきや、自分でサクサク手続きし、そしてこのたび、彼は持株の一部を売った。

 

 

この株高のさなか、持ち株の株価も異様な急上昇していたのを見逃さなかったらしい。

 

給与天引により大金かけて取得した株が、なんと倍ほどに化けて、このほど銀行口座へ入金された。

 

実に見事だった。

 

 

 

 

一夜にして現れた通帳の大きな数字に、妻の私も大喜び!

 

ではなく、恐ろしくて気を失いそうだった。


こういう、降って湧いてきた系の大金に私は慣れていないのだ。

ブログアフィリエイトのキャンペーンで、突然6万円が降ってきた時もそうだった。

 

私はとにかく、慣れていない。

 

 

 

 

それで、夫の口座へ入金されたお金の存在は、もう忘れることにした。

 

そもそも夫が独身時代からコツコツ取得した持株である。

そしてなにより、実感なくゲットしたこの大金が家計に入ると、私の財布の紐まで弛みかねない気が、ふとしたのだ。

 

なんだかちょっとゾッとして、お金のその後は夫に任せることにした。

 

 

一部が夫契約のNISA資金となることは間違いなさそうだが、最悪、彼が全部投資で溶かしてしまったとしてもかまわない。

 

長い目で見れば、 ここで油断して私のケチ魂が失われることの方が、家計的にはよほど恐いからな。

 

 

あのお金は無かったこととし、私は引き続きパンの空袋を溜めまくって、日々の10円、20円をきっちり拾っていく。

 

ただのスタバがー大イベント!っていう、地味だけど楽しい今の生活を変わらず続けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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