悪口と愚痴の違いってなんだろう、と考えたことがある。

 

その昔、知り合いのおばちゃんが言っていたのだ。

「よく行く喫茶店の常連客に、一日中悪口を言いながらお茶してる人がいる」、と。

 

その悪口が耳に入るのがしんどいから、自分はその人が来ない曜日を見定めて喫茶店へ行くようになった、と。

 

 

愚痴は聞いていられても、悪口はたしかにキツイかもなあ…

と私も思ったのだが、はて愚痴と悪口って一体何が違うんだろう。

 

悪口一色の愚痴もありそうだし、 愚痴のような悪口ってのもありそうだし。

 

 

自分で考えてもよく分からず、広辞苑で調べてみたらこう書いてあった。

 

【愚痴】…言っても仕方のないことを言って嘆くこと。

 

【悪口】…人を悪く言うこと。

 

 

つまり悪口っていうのは、その対象が常に人だということか。

 

愚痴はそうとは限らない。このフライパンすぐ焦げついてもうムカツク!って、モノに対する愚痴もあるもんな。

 

私たちは、フライパンの愚痴は言っても、フライパンの悪口は言わないんだ。

 

 

 

 

 

先日NHKの番組で、「悪口」がテーマのトーク番組をやっていた。

 

お笑い芸人のAマッソ加納さんと、ラッパーの呂布カルマさんと、言語哲学者の和泉悠さんが、悪口についてひたすら考える20分である。

 

 

和泉さんが示した、「悪口の定義」がおもしろかった。

 

悪口とは、

「優劣を表明して、その人が下であると表現する」もの。

 


端的に言って最悪だな。

あんた私より低レベルね、って表明するのが悪口なのか…。
 

 

和泉さんは、『悪口ってなんだろう』という著書を出している。

Amazonの評価が良すぎてドキドキする。近々読んでみようと思う。

 


 

 

 

 

 

 

そういえば最近、こんな本も読んだ。

 
「大作家でも口はすべる」
 

 

 

 

大作家が放った悪口、に限らず、いろんな失言やぶっ飛び発言なんかを集めたものだ。

 

 

この本の中には無いが、

「お前はオタンチンパレオロガスだよ」

とこれは、夏目漱石が自身の妻に言った悪口らしい。

 

オタンチンは、バカ者・ノロマ。 

そこに、東ローマ帝国皇帝の英語名「コンスタンチン・パレオロガス」をかけ合わせた造語だという。

 

凡人には理解できないね。

ここまで分からないならもう好きなだけ悪口言うたら、という気持ちすら湧く。

 


 

「大作家でも口はすべる」には、短文から長文までいろんな失言や、悪口や、お気持ち表明の文章が載っていた。


が、文章が長ければ長いほど凡人の私にはもう何言ってるか分からない。

 

夏目漱石の放った悪口同様、もう好きなだけ悪口書きなはれという感じがする。

 

 

私のブログも長くて何言ってるか分かんないから、途中にしれっと悪口書いてても誰にも気付かれないかもしれん。

 


 

 

 

 

 


「大作家でも口はすべる」P.203より、

芥川龍之介の問題発言がこちら。


 

結婚は性欲を調整することには有効である。

が、恋愛を調整することには有効ではない。

 



 

 

 

 

 

 

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