「セロトニン」というものがある。
俗に「幸せホルモン」と呼ばれる、精神の安定を保つために大事な体内物質だ。
私は20年前にあるトラブルに遭い、3年程うつ状態で心療内科に通っていた。
その頃から、「セロトニン」 というワードにちょっと敏感だ。
先日ラジオをつけていたらこの、「セロトニン」についての話が出てきた。
思わず集中して聞いた。
自律神経研究の第一人者である、順天堂大学の小林弘幸先生が出演してらしたんだが、びっくりする話があった。
「セロトニンは、
90%が腸内にあります」。
え!?脳じゃなくて?
腸にあるの!?
みなさんご存知だったろうか。私は知らなかった。
その後自分でも調べたところ、脳で作られるセロトニンは全体の5%くらいしかないらしい。
おおよそ9割は、
腸で作られる。
腸のセロトニンと、脳のセロトニンとはそれぞれ役割が違う。
が、腸のセロトニンはもちろん、脳内セロトニンの元となる物質も、やっぱり結局、腸で作られる。
腸の環境が整ってないと、とにかくセロトニンっちゅーもんは作られないんだ。
そうか、だから、
メンタル整えるには食事が大事なのか……!
と、なんだかすっごく腑に落ちた。
食事が精神状態を左右するというのは、私も過去の、うつ状態だった頃の経験から実感としてある。
しかし、その「理屈」は分かってなかった。
そりゃー人間、ちゃんとしたもの食べた方が良いですよね……
と、雰囲気だけで理解していた。
(そういうこともあって、料理キライだけど、訳もわからないままこれまで必死に色々作ってきた。)
それが今回、「セロトニンが腸で作られるから」 、「腸の環境が脳のセロトニンにも影響するから」、食事が大切なんだと、その理屈がバシっと分かった!
すごくスッキリした。
〜脳腸相関〜
セロトニンは、腸内細菌が整っている腸でしか作られないらしい。
小林先生も ラジオで仰っていた。
「『腸は第二の脳』と 言われますが、
逆です。
脳より、腸が先です。
腸があって脳がない生き物はいるけど、
脳があって腸がない生き物はいません。
脳がある生き物には必ず、
腸もあるんです。」
何を食べるかで人の心身の動き方が決まるってことか。
私たちって、腸で動いてるんだな。
料理下手な私、作るおかずの味の保証はできなくても、「体に良い」というところだけは死守するようがんばる。
ところで昔NHK「あさイチ」で見て、へぇ〜となったことがある。
腸内細菌というのは、どの細菌を持っているかが人によってちがうから、たとえばヨーグルトを食べても、それに反応する細菌を腸に持ってなかったら(腸内細菌的には)あんまり意味がないらしいのだ。
体に良いと言われるものをいくら食べても、内容が偏るとそういうリスクがあるので、「偏りなくいろんなものを食べる」ことがとても大事だということだった。
あれはダメでも、こっちは私の腸に引っかかってくれるぞ!っていう、幅のある食事を採りましょうと言っていた。ヨーグルトも、納豆も、きのこも海操も、と。
へぇ〜へぇ〜へぇ〜!
納豆食べてりゃ大丈夫と思っていた人間がここにも一人。
このブログをお読みで「私も料理がキライです」という方がいらしたら、料理なんて爆発しろ!と常々思っている私もがんばるので、ぜひ一緒にがんばろう。
そして腸でいっぱいセロトニンを作って、毎日を朗らかに生きよう。
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