過去一みすぼらしい話なので心づもりの上お読みください。
ズボンのウエストゴムを自宅で入れ替えた。
息子のズボンだ。
貰い物だったが、ほとんど履かないうちにウエストがキツくなってしまった。
余裕のあるシルエットだったから、ウエストゴムだけ入れ替えて、ジャストサイズのズボンとして履くことになった。
さて、引き抜いた方のウエストゴムだが、ほとんど履いてなかっただけありまだ綺麗だった。弾力も十分。
このまま捨てる勇気がなくて、丸く結び、私のヘアゴムにしてみた。
表面がザラっとした幅広のゴムで、扱いやすい。
こりゃ良いな。
早速これで髪を結び、ちょっと遠い場所にあるゴミステーションまで、徒歩でゴミ捨てに行ってみた。
大丈夫、誰かとすれ違っても、これが元はウエストゴムだったなんて誰にも気付かれない。
が、調子よく歩いていたら、なんと。
私の髪が直毛すぎてゴムが滑り、アスファルトへ落ちてしまったのだ。
その落ちた場所というのがまずかった。
電信柱のすぐ下の、明らかにワンちゃんがオシッコしたばかりの場所であった。
地面が湿っている。ヘアゴムも湿ったろう。
うへぇ、と落ちたヘアゴムを指先で拾い上げ、持っていたゴミ袋の中に突っ込んでそのまま捨てた。
以上が、一年ほど前の出来事である。
大体この記事を書いた頃のことだ。
私は髪を結ぶと頭痛がする体質で、プライベートでヘアゴムを使った経験がほとんどなかった。
それが、40手前にしてあの日久しぶりに結んでみたのだが、まさかあんなにスルンと落ちてしまうものだなんて思いもしなかった。
私の髪は、そうとうきつく結ばないとダメなんだということがこの一件で分かり、その後に買ったSHEINのヘアゴムは、最初からかなりきつめに結んでいる。
でも、あれが犠牲になってくれなかったら、多分私は、買ったばかりのSHEINゴムの方を滑り落としていたと思う。
みすぼらしいウエストヘアゴム、しかも一瞬でゴミになったけど、ちゃんと生活の役には立ったよという話である。
誰か共感してくれる方はいらっしゃるだろうか。
※その後。
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