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周囲から自慢話を聞くことが多い。
うちの子が全国〇位になったとか、祖父母がすごい賞で表彰されたとか、ご主人が○○社の役員になったとかそういう話だ。
なぜよく聞くかというと、私が人の自慢話を聞くのが大好きだからである。
分かりやすく「自慢話」という書き方をしたけども、こういうのは単純に「すごい話」「珍しい話」「びっくりする話」だ。
そういう話はこちらまでテンション上がり、聞くのが楽しいから、私は聞くのが大好きだ。
それで、ご存知だろうか。
自慢話を聞くのが好きな人には、
自慢話が集まるのだこれホント。
「嬉しいから誰かに言いたいけど、ヘタしたらマウントって思われちゃうんで、ゆきんこさんだけでも聞いてください!」
とこのように、ここだけのすごい話をたくさん聞けるようになる。
そうして耳に入ったすごい話を私は他の人と共有できないのがもどかしいんだが、ぐっと我慢している。
勿論ブログに書くなんてことも絶対しないように!
しかしこのすごい話も、ひとつだけ、私も心穏やかに聞けないジャンルがあった。
それが、科理の話だ。
すごく料理上手な方がいて、過去に作ったキャラ弁写真をずらっと見せてくれたことがあったんだが、見ているうちに心がザワついてきた。
キャラ弁って……いりますか?と小さく悪態つきたくなるような気持ちだ。
それで、気が付いた。
私が、人のすごい話を、自慢話ではなくそのまま「すごい話」として素直に受け取れるかどうかは、自分の中にあるコンプレックスに左右されるんだなと。
コンプレックスの無いジャンルはそのまま「すごい話」として聞けるのに、コンプレックスがあるジャンルは「すごい話」ではなく、突然「自慢話」に聞こえてくるのだ。
私の中に何のコンプレックスも無いもの、たとえば収入、職歴、 学歴、容姿、家族についてなどなど、そういうものに対しては、どんなにすごい話を人から聞いても心はザワつかない。
なお、「コンプレックスが無い=そのジャンルで自分が成功している」ということでは無いので誤解しないでほしい。
例えば私の職歴なんかは「大卒でそれ!?」みたいなところがある。
が、私はそういう自分が好きだから、どれだけ低レベルでもコンプレックスにはならない。
でも私は、自分の料理下手はとにかくコンプレックスだ。
たとえどんなに得意料理があって、人から褒められたとしても、人に手料理を振る舞うなんて考えただけで恐ろしい。
そういう自分だから、料理や弁当作りで抜きん出てる人のすごい話は、「すごい話」として素直に受け取れなかったんだと思う。
これについて最近は、少しずついい方向へと変化を見せている。
専業主婦となり、作る料理が増えたことがきっかけだ。
料理上手にはなってないが、トライ&エラーで頑張っているという自信が自分の中にちょっとずつ付いてきたようで、人から料理のすごい話を見聞きしても心がまったくザワザワしなくなったのだ。
むしろ、レシピ情報知れて嬉しい!とか、そんなの作れてすごい!とか、心からの尊敬の念しか湧き出てこなくなった。
それで、ああ、かつてのあのザワザワは、自分の料理下手コンプレックスから生まれてたんだな、っていうことが自分でよく分かったのだ。
人のすごい話を「自慢話」と受け取るようになったら、そのジャンルは今、自分の弱点なんだなと理解しようと思っている。
同じ話を聞いても、「自慢話」ととるか、「すごい話」ととるか、そこの違いに自分の「今」が表われるんだなと。
ワーママ話にイライラすることがあるとすればその時は、自分の専業主婦生活に不満があるってことだろう。
高収入話にイライラすることがあればその時は、我が家の家計管理がうまくいってないってことだろう。
あくまで、私に限っては。
人の話を批判したり、悪態つきなくなる理由っていうのは、相手じゃなくて自分の中にある。
ザワザワするのは「自慢話」をする相手のせいですか?
本当は、そこにコンプレックスを持つ自分のせいじゃないですか?
ってそういう視点を、常に自分の中に持っておこうと思っている。
そうすれば、コンプレックスを完全に消すことはできなかったとしても、人に対して無用な敵意を持つことは防げると思う。
人の嬉しい話やすごい話を聞いた時に、「すごいすごい!」って一緒に盛り上がれる自分でいたいし、その方が絶対毎日楽しい。
※深夜の更新、読んでくださりありがとうございました!
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