大学を卒業してから、正社員なりパートなりでずっと働いてきた。

仕事をするのが好きだったからだ。家事より100倍楽しいと思っていた。

 

子供の頃は勉強するのも好きで、大人になってからもその延長って感じで、日々何かを学びながら仕事するのがすごく楽しかった。

 

 

そんな私が、昨年から人生初の専業主婦になった。

 

昔は、「専業主婦なんて絶対ムリ」だと思っていた。

仕事が好きだし、料理がキライだし、家にずっといるのは私にとって苦痛だと。

 

育児で忙しい時期ならまだしも、今の私はそうではない。

子どもも手が離れてきたら尚更、ろくに家事しない私が専業主婦なんてしたら暇で死ぬと思っていた。

 

 

でも人生って分からんもんで、ひょんなことからパートを休職することになった。


そして一日中家にいたらやっぱり暇で死にそうで、このブログを始めてみた。

 

 

 

 

 

 

でも、この生活にも慣れてきたころに思ったのだ。

 

人は暇では死なないなと。

 

暇なら暇なりに何かしようとするもんだ。

スマホでまんが読むとか。

好きなドラマ観るとか。

 

私なんて暇すぎて、漫画もドラマも観尽くしたら今度は、嫌いなはずの料理をするようになった。

自分でびっくりする。

 

 

 

キライと好きっていうのは、やっぱり紙一重なんだなと思う。

 

キライなものっていうのは、どうにかしたくなる。

目の前から消すか、なんとか克服するか。


「キライ」っていう強い思いがあるものに対しては、良くも悪くも気持ちが傾く。

 


でも、興味がないものに対しては、気持ちは傾かない。どうにかしようと思わない。

目の前から消したくはならないし、逆にどうにか克服しようとも思わない。


 

だから、「キライ」って、ちゃんと人間の原動力になり得るんだなと実感した。

 

 

 

 

 

 

同時にこの、「キライをなんとか克服しようっていう気持ち」というのは、まさに「死にそうに暇な状態」じゃないと生まれないなとも思った。

 

なんとかこの暇を、なんとか少しでも、 有意義なかたちで埋めようとするからこそ、「キライ」をなんとかしようかという気持ちも湧いた。


死ぬほど暇だと思わなきゃ、そんな気持ちも一生湧かなかったろう。

 

 

献立考えるのは相変わらず面倒くさいんだが、冷蔵庫の中にある野菜でパズルするのをふと楽しんでる瞬間も、最近は間違いなくある。

 

完成したいろんなおかず見てると、達成感もすごくある。

 

 

 

 

 

思えば私って、「何かに追われた状態での主婦業」しかやったことが無かったのだ。

 

育児とか仕事とか、何かと並行しながら主婦業してたら「暇」なんてもんは無い。

 

 

でも専業主婦になって、初めて「暇な時間」っていうのができたら、キライな料理でもするか。って、そういう感情も生まれるようになってきた。

 

暇な時間を持つって大事だな。

 

 

「専業主婦なんて絶対ムリ」だと思っていたし、パート休職してすぐの頃はやっぱりムリな気がするぞって思っていたんだけど、完全に退職して、専業主婦として腹を括ってみたら意外と全然平気だった。

休職から退職まで、ゆっくり2年もかけたのも良かったと思う。

 

 

外で働くままだったらできなかったろうことが、私にはたくさんある。貴重な内職との出会いがそうだし、ブログもその一つだ。

 

 

パートしてた時にブログ書こうかなって思ったことがあって、いくつか下書きを溜めていたんだけど、忙しくてブログ開設できないまま記事が眠ってしまっていた。

 

その眠っていた記事を掘り返したのがこのブログの最初だったんだが、パート続けてたら絶対、ブログも始めてなかったろうなあ。

 

 

 

 

 
 

 

だから私は今、専業主婦が好きだし、パート休職中にはあった変な引け目みたいなものも全然無い。

 

キライながらも毎日料理して、家族が美味しいって食べてくれて、こういう生き方があったんだなと新しい人生を発見した感じだ。

 


 

「専業主婦なんて絶対無理」だと思ってた時の私は、外から何かを与えてもらうことしか頭になかったのかもしれない。

私がしていた雇われの仕事は、どれも誰かにあてがわれた仕事だった。

 

専業主婦になったら、今度はいろんなものを、自分から掴みに行けばいいだけだ。

やるべき事があてがわれるのを待つんじゃなくて、自分から、やるべき事をとりに行けば良いだけ。

 

 

もし、何かの事情で渋々専業主婦になるという方がいらしても安心してほしい。

 

外で働くのと同じくらい楽しい!っていう瞬間は、自分の手でいくらでも作れるから。

 

 

 

 

 

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。

結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。

 

 

 

 

 

 

 

 

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